将棋ソフトが変える現代将棋
まえがき 下記でご紹介した角換わり腰掛銀の盤上の物語。 その続きです。 www.toyama-shogi.com 今回は、「6.パスしてから△5二玉と待機」を深堀りします。 藤井聡太七段の新手から研究が深まっている形です。 まえがき パスからの攻防 すぐに▲4五桂 ためて…
まえがき 先日の朝日杯では角換わりを駆使して千田七段が優勝を果たしました。 news.yahoo.co.jp 角換わりは難しくてよく分からない、という方も多いでしょう。 ここで難しいと評されることの多い現代角換わりについて、図面も30枚近く用いてなるべくわかり…
Yahoo!ニュースに、角換わりの現状について書きました! news.yahoo.co.jp 現代の角換わり 角換わりはここ数年で大きな変化を遂げました。 飛車を一段目に引き、金を二段目に配置するようになったのはここ3年ほどのことです。いまや飛車を引かない角換わりの…
飛車落ちで一番有名な定跡といえば右四間飛車定跡でしょう。 私も上手を持つとかなりの確率で指されます。 ここから▲4五歩△同歩▲同銀、と進めるのが有名な定跡で、手順によっては詰み近くまで定跡化されています。 しかし、この図と手順に2つの重大な事実…
叡王戦で藤井七段が見せた起死回生の妙手「▲5七玉」について遠山プロが解説します。 リアルタイムで観戦していて、詰みが見えたときには思わず「おぉ」と声が出ました。
昨日の夜は、叡王戦パラダイス、AbemaTVトーナメントと、将棋番組を観て過ごしました。 AbemaTVトーナメントは決勝戦が行われ、藤井聡太七段が佐々木勇気六段を2勝1敗でくだして優勝しました。 緩急で翻弄 藤井七段が勝った第2局・第3局は、緩急をつけた…
5回目のタイトル挑戦にして初戴冠となった豊島棋聖。 羽生竜王の通算タイトル100期を阻止したことでも話題となりました。 今回は角換わりシリーズでした。 5局中3局が角換わり。また1局は角換わりの出だしから雁木に進んだものでした。 その3局中2局を…
今回は、コンピュータ将棋選手権2018における流行と合わせて、次の一手も掲載します。 戦法の流行は、プロの将棋とコンピュータ将棋がリンクしつつあります。 前回の記事 www.toyama-shogi.com 全棋譜はこちらからご覧いただけます。 第28回世界コンピュータ…
いよいよ竜王戦決勝Tが開幕します。開幕カードは 藤井聡太七段(5組優勝)ー都成竜馬五段(6組優勝) 藤井七段は言わずもがなですが、都成五段も絶好調です。 素晴らしい将棋になりそうで、楽しみです。 棋譜中継はモバイル中継で! 将棋連盟ライブ中継ア…
棋聖戦第2局は、豊島将之八段が有利に進めていましたが、一瞬のスキを突いて羽生棋聖の鮮やかな攻めが決まりました。 急所をついた羽生棋聖の▲4三桂 ポイントとなったのは図の▲4三桂 飛角桂の3枚による攻めですが、この桂打ちで攻めが決まりました。 桂…
前々回、前回の記事の続きです。 www.toyama-shogi.com www.toyama-shogi.com 今回は△7七同飛成の周辺から、コンピュータ将棋の評価値について書いていきます。 当日のニコ生の放送で、将棋ソフトは68手目△6三同金を悪手と判定していました。 (以下、色付…
前回の記事の続きです。 △7七同飛成の周辺について、もう少し掘り下げてみます。 www.toyama-shogi.com いつ△7七同飛成に気がついたのか? 対戦相手の石田直裕五段は、将棋連盟モバイルの公式Twitterを担当しています。 対局の翌日に感想をツイートしてい…
竜王戦5組決勝、▲石田直裕五段ー△藤井聡太七段 見応えのある熱戦でした! 見るからにすごい手 そこで生まれた△7七同飛成!! (色付きは実戦の指し手) 将棋では「見るからにすごい手」というのはなかなかありません。 これはまさにそういう類の手。 最善…
内外から注目された竜王戦5組準決勝 船江船江六段-藤井聡太六段(当時) 既報の通り藤井六段が勝って、決勝進出、昇級、昇段を決めました。 藤井聡太六段、史上最年少で七段…15歳9か月 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) こちらでは羽生竜王や…
GWに開催されたコンピュータ将棋選手権。 最終日のニコ生解説を担当しました。 ご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました。 感想 ・全体の実力の底上げは著しい ・トップソフトの実力は急激には伸びてなさそうか ・角換わりが大流行、横歩取りが減少…
藤井聡太六段が最年少での棋戦優勝を果たしました。 www.asahi.com 号外も出て、将棋ファンのみならず、世間一般の皆様もご存知でしょう。 まず最初に、ただただすごいな、と思いました。 おそらく皆さんと同じ感想を持ちました。 2つ目に、「抜かれた」と…
藤井聡太四段とPonanzaについて表に出さずにいたことがあります。 様々な記事で本人が語っていることもあり、問題ないと判断して記すことにしました。 最近各所で、「藤井聡太四段が将棋AIを取り入れている」とお話している背景もこれで明らかにすることが出…
電王戦振り返りの第2弾は、2017年4月1日に行われた佐藤天彦名人-Ponanza戦です。 全棋譜と写真 電王戦中継サイト 観戦記 originalnews.nico 関連記事 ascii.jp この日は現地に行きましたが、対局場の日光東照宮には14時頃の到着になりました。前日は雪で、…
電王戦振り返りの第1弾は、2017年5月20日に行われた佐藤天彦名人-Ponanza戦です。 全棋譜と写真 電王戦中継サイト 観戦記 originalnews.nico 関連記事 ascii.jp この対局は現地で観戦していました。 かなり早い時間に現地入りし、(前日の対局で負けて、当…
先日の佐藤紳六段戦。横歩取りの序盤で前例の無い手を指されました。その手は感想戦によるとソフトに指された手ということ。 ここ数年はコンピュータを活かして将棋の勉強をしていることもあり、その手に対してソフトならこう指しそうだな、とすぐに思いつい…
GWは天童→コンピュータ将棋選手権と連続で出張があり、その他諸々慌ただしく過ごしていました。その後は緩やか穏やかな日々で、生活を整える時間をとる余裕も作れています。 さて昨日は王位リーグ最終一斉対局を自宅で観戦していました。 <a href="http://live.shogi.or.jp/oui/" data-mce-href="http://live.shogi.or.jp/oui/">王位戦中継サイト</a>li…