内外から注目された竜王戦5組準決勝
船江船江六段-藤井聡太六段(当時)
既報の通り藤井六段が勝って、決勝進出、昇級、昇段を決めました。
藤井聡太六段、史上最年少で七段…15歳9か月 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
こちらでは羽生竜王や加藤一二三九段のコメントもあります。
詳細は読売新聞紙上での観戦記とモバイル中継で。
将棋は、船江六段が秘策として温めていた角換わり棒銀を採用。
加藤九段が得意とされていた作戦です。
加藤九段が持つ最年少記録の更新がかかった一戦でこの作戦が出現するとは、面白いめぐり合わせです。
対する藤井七段の指しまわしが積極的で驚きました。
普通であれば後手番でもあるので、まずは無難におさめたいところ。
しかし、まず▲2六銀に対して△1四歩とせず。
▲1五銀と出させて△4五角と反撃の狼煙をあげます。
そして迎えた図。 (太字は実戦での指し手)
プロの本能として△7三銀と指したい局面です。
この銀を上がれば
・飛車の横利きが通る
・▲5五角が飛車取りにならない
しかし藤井七段の選択は△1四歩。
あえて相手に攻めさせました。
中継コメントではあまり言及されていませんでしたが、相当に強気な手で驚きました。
結果的にこの積極的な姿勢が功を奏し、少しずつリードを奪い、最終的には完勝。
強さを感じさせる内容でした。
ちなみに私見ですが、29手目▲5五角では1回▲4六歩と突くほうが良かったのではないかと。いま突けば△5四角の一手です。実戦では後で▲4六歩と突いたので△6三角と逃げられてしまいました。
細かいところですが、重要なポイントだったように思います。
竜王戦、そしてベスト8まで進んでいる王座戦と、どこまで勝ち進むのでしょうか。
それにしても、追いついたと思ったら、また先に行かれてしまいました。
1年で3回とは、昇段ペースが早すぎて現実とは思えません(苦笑)
藤井七段の全局集が出版されます。
プロ入から約2年半での全局集出版は、これも空前絶後でしょう。
歴史に残る一冊になるかもしれません。
今日、明日は名人戦第4局。こちらも大注目です!
本日は名人戦第4局
— 日本将棋連盟モバイル (@shogi_mobile) 2018年5月18日
佐藤天彦名人-羽生善治竜王
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(石田直裕)
それではまた