将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

対局結果

金井六段戦

振り駒で後手になり、矢倉の出だしから急戦へ。 相手の動きに応じて、右玉にかまえました。 中盤、思い切って踏み込んだところ、相手も強く応戦して一気に決戦へ。 いきなり詰む詰まないが絡む展開になりました。 一度も自陣を顧みずに踏み込み、一手勝ちを…

村中七段戦

先手で相掛かりに。狙いの構想が実現してまずまずの序盤戦に。 3月の郷田九段戦に続き、本局も「鎖鎌銀」と呼ばれる指し方でした。 「鎖鎌銀」はかなりレトロな指し方ですが、令和の時代に入って復活しています。 これは相手の出方が昔と様変わりしているこ…

山本(博)四段戦

振り駒で先手になり、相手は得意の三間飛車に。 相穴熊に進みました。 仕掛け周辺でミスがあり、やや苦しい展開に。 ただ相手も決めきれず、相穴熊らしい中終盤の長い戦いが続きました。 迷って指した手が、調べると悪いほうばかりにいっていたようです。 実…

郷田九段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。 機敏な立ち回りで序盤から有利に。 何気ない序盤でしたが、アンテナが反応していい手が指せました。 そのままリードを保ち、ゴール目前でしたが、2択を誤って混戦に。 最後、詰ましにいくか、しのぎにいくか、再び2択を迫…

増田(康)六段戦

振り駒で後手になり、角換わり腰掛銀へ。 研究を深めていた展開に進みました。 夕食休憩のところでは、いい手を指せれば勝てるのでは、とみていました。 夕飯もそこそこに読みを深め、思い切った順に踏み込みましたが、読みに浮かんだ勝ち筋は幻でした。 not…

長谷部四段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。 序盤で意欲的な構想を見せて、一手一手難しい展開でした。 その中でうまく指しこなせず、少しずつ苦しくしてしまいました。 相手の指し手が正確で、そのまま押し切られました。 銀河戦に続く連敗で、長谷部四段のような棋…

服部四段戦

後手で相掛かりに。 序盤で主導権を握りにきましたが、強く反発して逆に主導権を奪いました。 左右の桂を跳ねていき、陣形の薄さを攻めの厳しさでカバーする展開に。 この辺りの詳しい解説をnoteに書いています。 note.com ギリギリの攻めでつながるか不透明…

今泉五段戦

先手で角交換振り飛車からジックリした展開に。 中盤のもみ合いでリードを奪い、自陣を顧みずに一気に攻め込みましたが、その手順が疑問で際どい終盤戦に。 相手玉に詰めろをかけたものの、いかにも返し技がありそうな局面。 しかもこちらは残り1時間を切っ…

鈴木九段戦

振り駒で後手になり、四間飛車に持久戦で対抗しました。 3局連続の対四間飛車、しかも全て後手番で似た形からのスタートに。 ただ序盤は似ていても、展開が全然異なるのが将棋の面白いところです。 詳しいことをnoteに書きましたので、興味のある方はご参照…

室岡七段戦

振り駒で後手になり、四間飛車に急戦を仕掛けました。 前週の対局と攻め方は少し違いますが、似た格好でした。 互角で推移して難解な将棋が続く中、妙手順を食らって敗勢に。 しかし諦めずに粘って混戦に持ち込み、秒読みの中で受けの妙手を発見して逆転勝ち…

高田四段戦

後手で相手の四間飛車に急戦を仕掛けました。 今までは持久戦模様を作戦の中心に据えていましたが、対振り飛車での戦績が良くないことを踏まえて作戦を変えてみました。 中盤で強引なさばきを許容したのが判断ミスで、苦戦に陥りました。 そこからよく粘り、…

屋敷九段戦

振り駒で後手になり、三間飛車に持久戦で対抗する形に。 屋敷九段が振り飛車でこられるとは夢にも思わず、予想外も予想外。 ざっと調べたら10年ぶりくらいの採用のようでした。 飛車を振られた瞬間、ビックリしすぎて声が出そうになりました。 まったく準備…

上村五段戦

先手で相掛かりを採用。 定跡の整っていない展開で、一手一手に苦労しました。 戦いが始まってからも難しく、ずっと形勢がわからずに指していました。 将棋AIの解析では終盤に入っても互角が続いていたようで、大きなミスもなく形勢を損なわずに指せていたよ…

堀口七段戦

先手で四間飛車に穴熊を目指したら、角筋を生かして急戦にこられました。 端の関係で厳密には違いますが、藤井システム調の仕掛けでした。 相手の角を強引に飛車と交換して、反撃へ。 昼食休憩前に派手な手を指されて、思わずご飯も忘れて考えこみました。 …

伊藤(真)六段戦

振り駒で後手になり、角換わり早繰り銀を腰掛け銀で迎え撃つ格好に。 相手の趣向により、23手目には戦いが始まりました。 早い段階から激しい展開となりましたが、総手数はなんと247手! 130手くらいで生じた千日手模様を成立寸前で打開したのですが、結果的…

梶浦七段戦

後手で相雁木のような戦型へ。予想外の形でした。 先手に主導権のある格好で、仕掛けから猛攻を受ける展開に。 あまり見かけない格好で踏ん張り、読みや判断に苦労しました。 ただそれは相手も同様で、結果的にはその苦労がいい方に転がりました。 リードし…

高見七段戦

振り駒で先手になり、相掛かりを選択。 前例のない展開でずっと暗闇を歩いているようでした。 難解な中盤戦で、勝ちを急がずに馬をひきつけて長い戦いに持ち込んだのが功を奏したようです。 終盤戦では自分でも驚くほどうまく指せて、勝ちを引き寄せることが…

杉本(和)五段戦

振り駒で後手になり、先手の中飛車に旧来型の策で対抗しました。 古くからある形に先手が早々に新手を繰り出してきて、未知の展開に。 互いに手の出しづらいジリジリした序盤戦に進みました。 序盤で相手の新構想に対応するために時間を使ってしまい、かなり…

中村(亮)六段戦

後手で相手の四間飛車に持久戦で対抗。 美濃囲いに組まない現代風の耀龍四間飛車+6六銀型という珍しい作戦で、序盤から互いに構想を練って長考合戦に。 作戦としてはまずまずうまくいきましたが、攻め合いにいくタイミングを間違えたようです。ただ難易度が…

一週間(9/13〜9/19)の執筆・活動記録まとめ

毎週日曜日に一週間の執筆・活動記録をまとめています。 9/14(火) 前日の叡王戦最終局について、Yahoo!ニュースに書きました。 news.yahoo.co.jp 9/16(木) 前日の王座戦第2局の終盤戦について、Yahoo!ニュースに詳しい解説を書きました。 news.yahoo.co.…

小倉七段戦

振り駒で先手になり、相手得意の三間飛車から相穴熊に。 仕掛けがうまくいき、リードする展開に。 ただ途中で本筋の手を逃したのは大きな反省点です。 リードを保って終盤戦に入ったところで、勝負をわける二択が生じました。 そこで選択を誤り、相手の猛襲…

飯島八段戦

振り駒で先手になり、相手得意の横歩取りを受けて立ちました。 序盤の工夫が功を奏して作戦勝ちになりました。詳細はnoteに書いたので、そちらをご覧ください。 note.com 順調にリードを広げていきましたが、終盤でミスが出てギリギリの戦いに。 相手玉を受…

石井六段戦

振り駒で先手になり、角換わりを選択。 相手の棒銀を受ける展開になりました。 中盤のねじり合いで抜け出してリードを築くも、決めにいった手順がイマイチで混戦模様に。 相手は勝っている若手らしく粘り強かったです。 秒読みの中で焦りましたが、簡単に負…

富岡八段戦

先手で相掛かりへ。 相手の意欲的な構想にうまく対応してリードを奪いました。 安全勝ちは逃したものの、あとは決めるだけ、という終盤戦。 決め手のつもりが大きな見落としがあって一気に混戦に。 あまりにも痛いウッカリで、一瞬闘志が萎えかけました。 し…

阿部(光)六段戦

振り駒で先手に。 後手が9筋の位を取ってから角交換して振り飛車に振る、令和の角交換振り飛車に進みました。 阿部六段はあまり指さない格好なので、完全に意表を突かれました。 普通に駒組みしたつもりでしたが、いい序盤ではありませんでした。 不十分な…

西田五段戦

先手で三間飛車に持久戦で対抗。 2月の石川(優)四段戦と似た将棋でした。 ずっと互角で推移していたようで、難しくて形勢判断が出来ませんでした。 有利か不利か分からず、気持ちが揺れていました。 終盤戦、相手が角と竜を捨てて一気に迫ってきたところで…

八代七段戦

振り駒で後手になり、急戦矢倉の戦いへ。 前局と同じ出だしで、流行の形でもあります。 研究していた仕掛けに進みましたが、方向性を誤り徐々にリードを奪われる苦しい流れに。 終盤は勝負勝負と迫りましたが、ギリギリの見切りでかわされてしまいました。 …

田中(寅)九段戦

後手で急戦矢倉の展開に。 同日に行われていた名人戦と似た序盤戦でした。 作戦勝ちから快調に攻めるも、方針を誤って五分の展開に。 形勢容易ならずとみて、千日手の筋へ進めました。 実際、際どい形勢だっただけに好判断でした。 相手は千日手を打開してき…

鈴木九段戦

振り駒で先手になり、四間飛車に穴熊で対抗。 相手のトーチカ囲いに対してジックリ組み合う展開に。 相手陣に離れ駒が出来たタイミングで仕掛けたのが功を奏したようです。 さばき合いになり、穴熊の堅さが生きる流れで大きくリードを奪いました。 結果的に…

都成七段戦

振り駒で後手になり、公式戦で初めて一手損角換わりを採用しました。 ここ最近、後手の新たな作戦として磨いてきた戦法でした。 ▲早繰り銀vs△腰掛け銀というこの戦型で最もよくある展開に。 序盤はある程度想定していた流れでした。 中盤、相手の攻めを呼び…