将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせから、将棋界やAIまで

対局結果

佐藤(慎)五段戦

後手で相掛かりに。順位戦は先後5局ずつですが、今期は後手の5局中4局で相掛かりになりました。 強烈な桂打ち 22手目に飛車交換になる激しい展開。迎えた図は夕食休憩の局面です。▲5三桂と攻め込んできたところ。 (青字が実戦の手、後手△が私です。杏=…

松本六段戦

先手で角換わりに。▲4五桂ポンと呼ばれる急戦を敢行しました。 仕掛け周辺で失敗して敗勢に。相手も決め損ねて二転三転の末、一瞬のスキをついて勝ちをもぎとりました。 結果は嬉しいですが、内容的にはミスの多い将棋でした。 指せなかった好手順 図は変化…

中座七段戦

先手で、横歩取りに青野流で対抗しました。 一局通じて形勢の揺れが大きくて、難解な将棋でした。 決断の飛車切り 迎えた図。129手目です。 △6八成桂は厳しい攻めで、▲同金上は△同竜で困ります(▲同金は△8八金で詰み)。 しかし△7八成桂が来る前に一手の…

畠山(鎮)七段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。序盤から定跡を外れた乱戦になりました。 悔やまれる逸機 リードして迎えた終盤戦でしたが、ミスで接戦に。そして図の△7八金が読めておらず、ここで敗着を指しました。 (青字が実戦の手、先手▲が私です) △5九飛成▲同玉△…

西田四段戦

先手で、角道を止めた四間飛車に居飛車穴熊で対抗しました。 穴熊が生きる 中盤のもみ合いで△6八歩と垂れ歩で攻めてきたところ。 お返しの一着で手応えを感じました。 (青字が実戦の手、先手▲が私です) こちらも▲6四歩と垂れ歩で返しました。 △同金は▲6…

佐々木(大)四段戦

振り駒で後手になり、相掛かりへ。 AlphaZero流 図は▲3七桂と積極的な駒組みをされたところ。 (青字が実戦の手、後手△が私です) △3六飛と横歩が取れますが、▲8二歩を含みに▲7六歩と突かれて立ち遅れそうです。 この駒組みはAlphaZeroの棋譜にあり、有…

村中六段戦

振り駒で先手になり、三間飛車に居飛車穴熊で対抗しました。 きれいな詰みで制勝 互いに粘り強く指してもつれる展開。最終盤、意を決して詰ましにいきました。 二枚飛車を使ったきれいな詰みがあります。 (青字が実戦の手、先手▲が私です) ここで▲8四飛が…

梶浦四段戦

後手で相掛かりに進み、先手の猛攻を受ける展開に。 反撃に出たところで思い切った手を指しました。 決断の飛車捨て △8九飛成に▲7九銀と8八の銀で受けたところ。 後手玉は先手に迫られてかなり危険な格好ですが。 (青字が実戦の手、後手△が私です) ここ…

田中(悠)五段戦

後手で角交換振り飛車と相対しました。 交換した角を互いに打ち合い、早い時間帯から戦いに。 狙いの強襲が成功するも 先手が▲5六角と引いて7四の歩を取りにきたところ。 (青字が実戦の手、後手△が私です) 戦機とみて、△8五桂と強襲をかけました。 狙っ…

佐々木慎六段戦

振り駒で後手になり、中飛車に超速で対抗。 長い序盤戦で、夕食休憩直前にようやく戦いが始まりました。 銀冠の急所を直撃 夕食休憩の局面。戦いが始まったところ。 この△2五歩は手応えがありました。 (青字が実戦の手、後手△が私です) この△2五歩を▲同…

宮田七段戦

振り駒で先手になり、角換わりへ。 相手の猛攻を浴びて、苦しい時間が続きました。 狙っていた大技 迎えた図は最終盤。 飛車で銀を取って詰めろをかけてきたところ。 ピンチに見えますが、狙いの大技で勝ちを引き寄せました。 (青字が実戦の手、先手▲が私で…

永瀬七段戦

最初に、最後は大ポカでいきなり終局となり、中継を楽しくご覧になっていた方には後味が悪い形になりました。 対戦相手の永瀬七段にも気を遣わせてしまいました。 申し訳なく思っています。 このことは対局の振り返りの後に書きます。 チャンスを逃したとこ…

藤森五段戦

先手で相手の雁木模様に急戦を仕掛けました。 夜戦に入ってもずっと形勢が傾かない、際どい戦いが続きました。 長手数の詰み そして迎えた図。最終盤です。 先手玉は受けが難しい格好で、詰ますよりありません。 (青字は実戦の手。先手▲が私) ここから長手…

佐藤(紳)七段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。激しい展開になりました。 詰めろ逃れの詰めろで制勝 先手玉は△6九金▲4八玉△5七馬までの詰めろ。 後手玉に詰みはありません。 しかしこの状況を打破する一手がありました。 (青字は実戦の手、先手▲が私です。) ここで▲…

高見叡王戦

振り駒で後手になり、先手の矢倉模様に対して桂をポンポン跳ねて急戦を仕掛けました。 研究していた展開でしたが、公式戦で指すのは勇気もいりました。 好手順がみえて勝ちを意識 難解な中盤戦でしたが、好手順がみえて優勢を意識しました。 それが第1図。…

中座七段戦、増田(康)六段戦

前局の反省を生かし、積極性をテーマに臨んだ一日でした。 2局まとめて振り返ります。 積極性の難しさを実感 午前中の対局は中座七段と。振り駒で先手になり、力戦へ。 迎えた図。2枚の銀を四段目に繰り出して攻撃的な構えを作り、積極的に仕掛けました。 …

佐藤(紳)七段戦

振り駒で後手になり、角換わりの相早繰り銀へ。 消極的 一局通じて積極性を欠いたのが敗因になりました。 典型的なのがこの場面。後手△が私です。 (色付きは実戦の指し手) ここで△4四角と指したのですが、▲4五銀△3三角▲5四銀と進むと一手損に。 そうし…

高野(智)四段戦

後手で相掛かりに。 序盤は互角でしたが、中盤での押し引きで失敗。 いいところなく負けました。 ソフトに教わった驚愕の手順 押すべきところで引いてしまったのが第1図。 後手△が私です。 いま▲5六歩と角を追ってきたところ。 ここで△4四角と逃げたのが…

大平六段戦、八代六段戦

叡王戦段位別予選は、準決勝・決勝と連勝して、本戦へ進出しました。 モバイル中継、ニコニコ生放送で応援いただいた皆さま、ありがとうございます! 昨日の対局を振り返ります。 思いきりの良さが勝因に 14時からの大平六段戦。振り駒で先手になり、角換わ…

井上九段戦

振り駒で後手になり、相雁木へ。 定跡化されていない戦型で、一手一手に苦労しました。 飛車捨てが炸裂! 攻め込んで迎えた図。ここで大技が出ます。後手△が私です。 (色付きは実戦の手) △8五飛と逃げるようでは▲8六歩で一息つかれてしまいます。 ここで…

飯塚七段戦

振り駒で先手になり、角換わりへ。 序盤で失敗して、終始ペースをつかめない苦しい将棋になりました。 そんな中で挽回し、勝負勝負と迫りました。 痛恨の判断ミス 迎えた終盤戦。先手▲が私です。 ここで実戦は▲3二飛と打ち込んだのですが。 ▲3二飛に強く△…

上村四段戦

先手で横歩取りに青野流で対抗。 実戦例の少ない格好に進みました。 読み落としで転落 中盤戦。先手▲が私です。 角と桂香の二枚換えという珍しい図に。 先手の私としては、相手の攻めを遅らせて▲8二歩からのと金攻めを間に合わせたい局面でした。 実戦は▲8…

千田六段戦

振り駒で後手になり、相手の速攻に反撃して早い段階で戦いになりました。 いきなり優勢に! 開始30分経たずに迎えた局面。 乱戦になりました。 後手△が私です。 △7七歩成と桂を取ったところ。 (色付きは実戦の指し手) 32手目とまだ始まったばかりですが、…

脇八段戦

後手で相掛かりに進み、互いに横歩を取り合うという珍しい格好に。 形勢判断も、指し手も難しい将棋でした。 横並びの馬 珍しい将棋だったからか、珍形が出現しました。 後手△が私です。 馬が横に並んだ格好は、あまり見たことがありません。 数手進んで第2…

宮田七段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。 難解な中盤戦を経て、終盤は非常に際どい戦いでした。 指運 図は後手が鋭手をはなってきたところ。 先手▲が私です。 この△4六香は取るしかありませんが、飛車で取るか銀で取るか。 ここで残り3分から2分を使って1分将…

中田功七段戦

中田功七段といえば三間飛車の使い手として有名です。 先手で穴熊に潜って対抗しました。 研究していた仕掛けを敢行し、迎えた図。先手▲が私です。 思いきった手を指しました。 取られる寸前の桂を▲4五桂とジャンプ。 △同飛なら▲2三飛成があります。 △同銀…

阪口五段戦

振り駒で後手になり、相手の得意である中飛車を急戦で迎え撃ちました。 図では駒得に成功して手応えを掴んでいましたが、▲7三角成の受け方を迷いました。 後手△が私です。 第一感は手厚く△6四銀と打って受ける手でしたが、実戦の指し手は△6二金。 しかし…

北島七段戦

振り駒で先手になり、角換わりへ。 前局の村山七段戦と似た格好になりました。 積極的に攻め込んで迎えた図。先手▲が私です。 後手が4二にいた玉を5二に早逃げしました。 ここで直前に玉がいた位置へ▲4二歩と打ちました。 これは好手になることが多い高級…

村山七段戦

振り駒で後手になり、角換わりへ。 研究通りの展開に進むも、うまい攻めをされて劣勢に。 終盤は際どくなりましたが、うまく決められました。 図は▲5四飛△同歩と飛車を切ってきたところ。 後手△が私です。ここでうまい寄せがあります。 ▲5三銀は甘い寄せで…

NHK杯予選(小倉七段戦、渡辺大五段戦、井出四段戦)

2月に行われたNHK杯予選を振り返ります。 結果は、残念ながら決勝で負けました。 1回戦は小倉七段との対戦でした。結果的に六段昇段を決めた一局です。 小倉七段得意の三間飛車に対峙。 相手の攻めを受け損ない、辛抱を強いられる展開。そんな中、よく耐え…