Yahoo!ニュースに、角換わりの現状について書きました!
現代の角換わり
角換わりはここ数年で大きな変化を遂げました。
飛車を一段目に引き、金を二段目に配置するようになったのはここ3年ほどのことです。いまや飛車を引かない角換わりのほうが珍しく感じます。
この構えが優秀とみられるや一気に研究が進んで定跡が整備され、上記記事のように一つのテーマ図が出来上がりました。
長い間指されるテーマ図は互角に近いことがほとんどです。
なぜならどちらかがリードしていると結論が出ると、不利な方を持って指す人がいなくなるからです。
昔と違って人間だけではなく将棋AIの判断も加わるので、形勢判断はより正確になっています。
互角のテーマ図ができれば、互いに避ける必要がないため指され続けるのです。
角換わりは終盤勝負に
そのテーマ図でどう指せばいいのか。情報の早い現代ではその選択肢を知ることは難しくありません。
互いに研究していれば最善を尽くしやすく、互角のまま局面が推移します。
そして互角のまま終盤戦になだれ込みます。互角の終盤戦は複雑怪奇なことが多く、局面の難易度が上がります。そうなると実戦的な勝ちやすさが大切になるのです。
しかし先手に多少の勝ちやすさがあっても、結局は終盤の実力が勝負をわけるポイントになります。
角換わりは研究で勝負が決まると思われがちで、実際そういう側面もありますが、最近は終盤勝負の様相が色濃くなっていると私は考えています。
底力が試される、そういう戦法でもあるのです。
この辺りのことは、また改めて記事にまとめようと思います。
それではまた