将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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門倉五段戦

振り駒で後手になり、相手の矢倉模様に雁木で対抗しました。

同日に行われていた名人戦第5局や先日の名人戦第3局と似た展開でした。

 

序盤がうまくいかず、中盤でもせっかくのリードをフイにする苦しい流れ。

完全に負け将棋でした。

 

終盤、相手が決めにきて諦めかけましたが、読みの中ではまだ自玉が詰んでいなかったので指し続けたところ、怪しいムードに。相手の焦りも感じました。

一見すると詰みそうな自玉が、紙一重のところで詰まなかったのです。

 

ここで時間が残っていたことが幸いしました。

落ち着いて読み進め、これしかない、という順を拾って逆転で勝利しました。

この場面の詳しい解説はnoteの記事をご参照ください。

 

note.com

 

棋王戦は参加18期目にして初めて挑決トーナメントに進出しました。

相性の悪い棋戦でしたし、予選も苦しい場面が多かったので、今回の結果は望外です。

初戦から強敵との対戦になりますが、いまの勢いを持続したまま臨みたいものです。

 

 

それではまた