先手で相掛かりと角換わりの中間のような展開に。
こちらは堅陣、あちらはバランス重視という、現代将棋ならではの流れになりました。
互いにチャンスをつかみきれず、終盤は将棋AIの評価値が限りなく0に近い接戦に。
相手が予想外の手を指してきたところで、チャンスとみて長考。勝負を決めにいきました。
しかし、その判断が致命傷になりました。
実はその手は形勢のバランスを保つ好手で、こちらもその手に敬意を表す指し方が求められていたのです。
そこで振れた形勢の針は元に戻らず、最後は盤面いっぱい使って相手玉を追いかけたものの僅かに届きませんでした。
村中七段とは奨励会の頃から対戦を重ね、棋士になっても本局が10局目でした。
結果は残念ですが、自分の課題を突きつけられ、今後の目標にも気付かされ、好敵手との対局には得るものが多いと改めて感じました。
次の対局も近いので、切り替えてまた頑張ります。
それではまた