将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2019-01-01から1年間の記事一覧

文春オンライン「将棋棋士・遠山雄亮の眼」高見泰地叡王について寄稿しました!

4月13日、文春オンラインの記事が公開になりました。 bunshun.jp 高見叡王との縁 記事ではさらっと書いた高見叡王との練習対局(vs)について。 高見四段(当時)のプロ入りからわりとすぐの頃に対局があり、記事に書いたように深夜の激闘の末に負かされま…

杉本(和)四段戦

振り駒で先手に。ゴキゲン中飛車に急戦で対抗しました。 踏み込みを欠く 仕掛け直後に見落としがあり、苦戦を意識していました。 そこで迎えた図。 (青字が実戦の手、先手▲が私です) 相手の飛車や5六歩がうっとうしいので、そこをどう受けるか、という局…

明日対局

明日は第69期大阪王将杯王将戦一次予選3回戦、杉本(和)四段戦

Yahoo!ニュースに投稿しました!「叡王戦第1局、驚異の勝ちっぷりをみせる永瀬七段が逆転勝利で白星発進!」

Yahoo!ニュースに、昨日の叡王戦第1局について記事を書きました! news.yahoo.co.jp 永瀬七段の勝ちっぷり 対局内容については記事に詳しく書いたので、タイトルのこちらを補足します。 永瀬七段の勝ちっぷりはすさまじく、昨日の勝利で12連勝を継続中。 昨…

藤井(猛)九段戦

振り駒で後手になり、相手の四間飛車を迎え撃つ格好に。 強手炸裂 こちらが千日手を望んだところ、相手が拒否して大決戦に。 その打開が危なかったようで、強手でリードを奪いました。 (青字が実戦の手、後手△が私です) ここで△5六同銀とタダ捨て! ▲同金…

明日対局

明日は第45期棋王戦予選2回戦、藤井(猛)九段戦

Yahoo!ニュースに投稿しました!「激動の一年!将棋界の2018年度を総括!!」

Yahoo!ニュースに、2018年度の将棋界の動きをまとめた記事を書きました! news.yahoo.co.jp タイトルが動いた一年 記事にも書きましたが、奪取が続いた一年でした。 防衛が7棋戦中2棋戦しかなかったのはかなり珍しいと思います。 文字通り群雄割拠の時代で…

モバイル編集長の退任について

突然のご報告になりますが、2019年3月末をもって9年間務めたモバイル編集長を退任することとなりました(他の役職も同様)。 応援いただいたファンの皆様、お世話になった関係各位皆様に厚く御礼申し上げます。 退任について モバイル事業がスタートしたのは…

2018年度を振り返る

将棋界は4月~翌3月で区切りとなります。 2018年度の対局について振り返ります。 2018年度について 2018年度は、20勝超え、勝率6割超えで満足のいく成績でした。 成績は昨年度とほぼ一緒でしたが、竜王戦で3組昇級、叡王戦で本戦進出、順位戦で2期連続…

【寄稿】3歳から夢中になり、プロ棋士の今でも魅了され続ける「将棋」の多面的な面白さ

『Fun Pay! あたらしい自分、はじめよう。楽天カード』に寄稿しました。 card-media.infoseek.co.jp 将棋の魅力 将棋の魅力を様々な角度からご紹介する記事です。 私自身が幼い頃になぜ将棋にハマったのか? 将棋を始めて35年経ったいま、将棋のどんなところ…

本日20時~、ニコ生に出演します!

3月25日(月)20:00~ 叡王戦記念特別番組「第2回叡王戦クイズ王決定戦」に出演します! live.nicovideo.jp 叡王戦をクイズで振り返る いままで4期行われた叡王戦をクイズで振り返る番組です。 クイズを観ながら叡王戦の歴史を振り返り、第4期叡王戦七番…

中川八段戦

振り駒で後手になり相掛かりへ。 中盤の折衝で形勢を損ねて敗勢に。それを粘りに粘って逆転しました。 入玉を捕まえる 迎えた図は180手目(!)。入玉されたうえにあちこちで駒が当たっており、秒読みで目が回る局面でしたがいい手を指せました。 (青字が実…

明日対局

明日は第69期大阪王将杯王将戦一次予選2回戦、中川八段戦 中継:モバイル中継

Yahoo!ニュースに投稿しました!「順位戦終幕。躍進の20代、苦戦の30代、実力をみせた40代」

Yahoo!ニュースに順位戦の総括を書きました! news.yahoo.co.jp C級2組ではどうだったのか? 私の所属するC級2組ではどうだったのか、調べてみました。 20代=昇級1、降級点0 30代=昇級1、降級点5(うち降級1) 40代=昇級1、降級点1 50代=降級…

文春オンライン「将棋棋士・遠山雄亮の眼」広瀬章人竜王について寄稿しました!

3月8日、文春オンラインに2回目の寄稿をしました。 headlines.yahoo.co.jp 記事に書けなかったこと 今回のように一人の棋士にスポットライトを当てる場合、戦績を調べたり、過去のことを思い出す作業が必要になります。 必然的に執筆期間は対象の棋士に思…

佐藤(慎)五段戦

後手で相掛かりに。順位戦は先後5局ずつですが、今期は後手の5局中4局で相掛かりになりました。 強烈な桂打ち 22手目に飛車交換になる激しい展開。迎えた図は夕食休憩の局面です。▲5三桂と攻め込んできたところ。 (青字が実戦の手、後手△が私です。杏=…

明日対局

明日は第77期名人戦・順位戦 C級2組10回戦、佐藤(慎)五段戦 中継:名人戦棋譜速報

Yahoo!ニュースに投稿しました!「順位戦C級1組最終決戦を徹底分析!藤井聡太七段の昇級は?!」

Yahoo!ニュースに、本日行われている順位戦C級1組について書きました! news.yahoo.co.jp 夕食休憩までの形勢は? これを書いているところで18時の夕食休憩に入りました。 8勝1敗の4名の対戦カードと、私のみた現在の形勢を記します。([]内は順位、…

Yahoo!ニュースに投稿しました!「振り飛車は冬の時代へ。復活のカギは「藤井システム」か?」

Yahoo!ニュースに、振り飛車の現状について書きました! news.yahoo.co.jp 三間飛車+藤井システムとは? 記事に書いた「三間飛車+藤井システム」は、兄弟子の佐藤和俊六段が得意としていて、NHK杯などで結果を残したことで広まりました。 2018年7月19日C級2…

初段を目指すならこの一冊で決まり! 「将棋「初段になれるかな」会議」

今回ご紹介する本は、初段を目指す方必読の一冊です! 将棋「初段になれるかな」会議 (扶桑社新書) 作者: 高野秀行,岡部敬史,さくらはな。 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2018/12/27 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 献本いただき、拝読しまし…

Yahoo!ニュースに投稿しました!「藤井聡太七段は、トッププロの「本気」を跳ね返した」

昨日の朝日杯将棋オープン戦における藤井聡太七段の活躍について、Yahoo!ニュースに投稿しました。 news.yahoo.co.jp 戦法選択について 記事では、戦法選択で「本気」度をはかりました。これは実際に公式戦ではよくあることで、私自身も対戦相手によって戦法…

松本六段戦

先手で角換わりに。▲4五桂ポンと呼ばれる急戦を敢行しました。 仕掛け周辺で失敗して敗勢に。相手も決め損ねて二転三転の末、一瞬のスキをついて勝ちをもぎとりました。 結果は嬉しいですが、内容的にはミスの多い将棋でした。 指せなかった好手順 図は変化…

明日対局

明日は第69期大阪王将杯王将戦一次予選1回戦、松本六段戦

文春オンライン「将棋棋士・遠山雄亮の眼」渡辺明棋王について寄稿しました!

2月2日、初めて文春オンラインに寄稿しました! bunshun.jp 絶好調!渡辺棋王 タイトルにもあるように、今期の渡辺棋王は復調して二冠を狙う勢いです。 2月4日時点で、防衛戦の棋王戦は1勝0敗、挑戦中の王将戦は2勝0敗と、二冠に向けて視界良好です…

中座七段戦

先手で、横歩取りに青野流で対抗しました。 一局通じて形勢の揺れが大きくて、難解な将棋でした。 決断の飛車切り 迎えた図。129手目です。 △6八成桂は厳しい攻めで、▲同金上は△同竜で困ります(▲同金は△8八金で詰み)。 しかし△7八成桂が来る前に一手の…

明日対局

明日は第77期名人戦・順位戦 C級2組9回戦、中座七段戦 中継:名人戦棋譜速報

Yahoo!ニュースに投稿しました!「藤井聡太七段、51年ぶりの記録更新へ!年度最高勝率の達成条件とその関門とは?」

Yahoo!ニュースに藤井聡太七段についての記事を書きました。 news.yahoo.co.jp 歴代最高勝率更新のためには? 歴代最高勝率(0.8545)を更新するためには、 42勝7敗(0.857) 48勝8敗(0.857) 53勝9敗(0.8548) これが必要とされる成績となります。 カ…

畠山(鎮)七段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。序盤から定跡を外れた乱戦になりました。 悔やまれる逸機 リードして迎えた終盤戦でしたが、ミスで接戦に。そして図の△7八金が読めておらず、ここで敗着を指しました。 (青字が実戦の手、先手▲が私です) △5九飛成▲同玉△…

明日対局

明日は第32期竜王戦 3組ランキング戦1回戦、畠山(鎮)七段戦 中継:モバイル中継

Yahoo!ニュースに投稿しました!「藤井聡太七段、朝日杯将棋オープン戦でA級棋士を連破!活躍を導いた4つの要因とは?」

本日の朝、Yahoo!ニュースに記事を書きました! news.yahoo.co.jp 記事の内容 朝日杯将棋オープン戦本戦で、A級棋士を連破した藤井聡太七段。2局とも強い内容でした。 記事に書いたように、稲葉八段・糸谷八段と、どちらも粘り強さが持ち味のトップ棋士相手…