振り駒で先手になり、相掛かりへ。序盤から定跡を外れた乱戦になりました。
悔やまれる逸機
リードして迎えた終盤戦でしたが、ミスで接戦に。そして図の△7八金が読めておらず、ここで敗着を指しました。
△5九飛成▲同玉△4八金打の詰めろで、ただ受けるだけでは△7七金と銀を取る手が厳しいです。
実戦は▲6九桂と受けましたが、△7七金▲同桂△8六飛上が詰めろで入って万事休す。
最後はキレイな即詰みに討ち取られました。
第1図では▲6八金と受けるのが最善でした。金がもう1枚入ると後手玉に即詰みが生じます。
ただ実戦では、△7九飛成と追撃されて受けなし、と考えていました。
しかし△7九飛成には▲6七玉という手がありました。
わざわざ危険地帯に近づくようで、見たことのない手です。
△6八金や△7七金では詰みがなく、前述のように金が入ると後手玉が詰みます。
後手に有効な手段がなく、どうやら勝ちだったようです。
△7九飛成では△4八桂成もかなり有力ですが、それも▲6七玉とかわしてしのいでいるようです。
「▲6七玉」が勝ちへの道標でしたが、2つも有力な追撃があるので躊躇してしまいました。実力不足です。
また次へ
畠山七段にはここ数年ずっとお世話になっており、心待ちにしていた対戦でした。
自分の全力は尽くしましたが、実力が足りず敗戦となったのは残念です。
辛い敗戦ですが、これを力に変えられるよう、また次へ向かいます。
それではまた