将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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モバイル編集長の退任について

突然のご報告になりますが、2019年3月末をもって9年間務めたモバイル編集長を退任することとなりました(他の役職も同様)。

応援いただいたファンの皆様、お世話になった関係各位皆様に厚く御礼申し上げます。

 

退任について

モバイル事業がスタートしたのは2010年。スマートフォンの普及もまだ始まったばかりでした。米長邦雄会長(当時)はその時代に、伝統文化とテクノロジーの融合が活路になると考えられ、モバイルを活用した事業を推進されました。その慧眼には敬意を抱きます。

私は大学では経済学を専攻していたので、ITやWebに知識を持っていませんでした。

米長会長(当時)は新人で経験もなく知識もなかった当時の私を編集長に任命され、私もその期待に応えるべく初見の領域に飛び込んで必死に勉強しました。

 

モバイル編集長の大切な役割は、モバイル事業が将棋ファンと将棋連盟にとって正しい方向に進んでいるのかバランスをとる「船頭さん」です。

幸い周りに各領域のプロがいたので、私は、価格・中継局・コンテンツなどを見て全体のバランスをとる「船頭さん」に徹しました。

 

退任理由は「役員会の方針変更」ですが、あくまで人事面における変更(編集長という役職そのものがなくなる)であり、事業の方針は変更されないようです。

「船頭さん」がいなくても、モバイル中継の継続が危ぶまれたり、中身が大きく変更されることはないと思います。ただこのまま成長が続くのか、心配な気持ちもあります。
ファンの皆様には引き続きモバイル中継を楽しまれて変わらぬ応援をいただけるよう、心よりお願い申し上げます。

 

私は30歳でモバイル編集長に就き、今年の12月で40歳になります。この先どうなるか分かりませんが、いまは今後の新しい棋士生活が楽しみでもあります。

モバイル編集長には多くの時間を費やしてきました。退任して生まれる時間は、対局に力を注ぎ、既存の将棋普及を大切にし、そして私なりの将棋普及の形を作ることに費やします。

  

一人でも多くの方に将棋を普及することは、棋士に課せられた使命です。

モバイル事業も多くの方々に将棋を普及できる点でやりがいがあり、会員を増やすことで将棋ファンを増やすという思いを強く持っていました。

 

モバイル事業のように多くの人数で行う将棋普及のパワーは、いいメンバーが集まれば集まるほど大きくなります。今後はモバイル事業で培ってきた「船頭さん」の経験を生かせる私なりの将棋普及の形を模索していきます。

 

また個人で行う将棋普及のパワーは、Webの力を使うことで大きくなります。

ここ最近は、Yahoo!ニュース個人文春オンラインなど、ありがたいことに文章を書く機会に恵まれています。メディアで記事を書くとPVも大きくなり、多くの方々に将棋を普及できます。

一般の方に将棋をわかりやすく説明することは、将棋普及にとって非常に大切です。私自身はまだまだ未熟ですが、「将棋を言語化する力」は生涯通じて勉強していこうと思います。

 

文章を書くことやメディアでお話することは好きなことであり、多くの方々に将棋を普及できるありがたい機会です。

もしご依頼やご相談いただける場合は、メールやブログのお問い合わせTwitterなどでお気軽にご連絡ください(笑)

 

感謝

9年間休まずに走ってきて、家族にも負担をかけました。結婚とモバイル編集長就任はほぼ同時期で、ずっと支えてくれた妻には心から感謝しています。のんびり旅行でも行きたいところですが、新年度早々対局が続くのでまずはそちらに集中します。

これから始まる新しい生活の中で、少しずつ感謝の気持ちを返していこうと思います。

 

ファンの皆様にこれまでモバイル編集長として応援いただいたこと、改めて感謝申し上げます。

一棋士として今後も将棋界の発展のために力を尽くして参りますので、変わらぬ応援のほどよろしくお願い致します。