3月8日、文春オンラインに2回目の寄稿をしました。
記事に書けなかったこと
今回のように一人の棋士にスポットライトを当てる場合、戦績を調べたり、過去のことを思い出す作業が必要になります。
必然的に執筆期間は対象の棋士に思いを馳せる時間が長くなります。
記事にも書いたように広瀬竜王とは奨励会時代に三段リーグで戦っていました。
文字数の関係でカットしましたが、広瀬竜王は人柄とともに付き合いも良く、広瀬竜王が20歳になった頃からよく飲みに行ったり遊んだものです。その頃は対局も大学もあり、かなり忙しかったと思うのですがよく時間があったものです。これも若さの勢いでしょうか。
これもカットしたことですが、広瀬竜王が23歳で王位を獲得した時は、近しい棋士がシンデレラストーリーを駆け上がる姿に驚いたものです。
最近で言えば、高見叡王がいきなりタイトルを獲得したのと似たような状況です。
広瀬竜王は渡辺二冠と羽生九段を連破してタイトル戦へ進んだだけにインパクトも相当でした。王位を獲得したシリーズは第5・6局がどちらも千日手になるなど、シリーズ全体のインパクトも強いものがありました。
そんな思い出も10年以上前のことで、過去のことを思い出すと時を経ていることを実感します。
棋士をもっと知ってもらいたい!
メディアの目はどうしても羽生九段や藤井七段に向きがちです。
でも棋士は人材の宝庫で、世に誇れる人材が多くいます。
棋士は将棋の魅力の一端であり、棋士を知ってもらうことは将棋界発展に欠かせないことです。
今後もその意識を強く持って、色々なことを書いていきたいと思います。
それではまた