29連勝の新記録をかけた対戦からちょうど1年。
藤井聡太七段と増田康宏六段が竜王戦決勝Tで再戦します!
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藤井聡太七段の端攻め
藤井七段の竜王戦決勝T1回戦では、都成五段相手に端攻めが決め手となりました。
飛車がいるのでより厳しい端攻めです。
先手玉は金3枚で横の攻めには強いのですが、この端攻めで一気に崩壊しました。
端は攻め駒を集中させやすい場所にもかかわらず、守り駒を集めにくいので、効果的な攻めになりやすいです。
全世界が注目するW杯でいえば、サッカーも中央からの攻めには守りを固めやすいのですが、サイドから攻めることで相手の守りを崩すことができます。
端攻めに特化した一冊
端攻めに特化した、北島忠雄七段の著書が発売開始されました。
初段を目指す方にオススメの一冊です!
献本いただき、私も拝読しました。
一つの例題を2ページにわたってじっくり解説しています。
北島七段は東京都大田区で人気の子供教室を運営されていることもあり、丁寧な解説も特徴です。
端攻めの実践例
先日の指導対局での一コマ。
二枚落ちです。私が上手△。
下手が振り飛車から完璧な駒組みをしました。さあどこから攻めるか、というところ。
こういうところで、端攻めを知っているかいないかで明暗が別れます。
第1図では、▲9五歩△同歩▲9三歩が端攻めの「基本のキ」。
以下△同桂なら▲9四歩で桂が取れます。
そこで△同香と取りますが、▲9二歩が継続の手段。
これで歩成りが約束され、攻めが成功となりました。
このあとはと金を軸に、8~9筋を破ってしまえば自然と勝利への道が開けるでしょう。
初段を目指す方は、端から攻める技を身につけることが大切です。
ぜひこの一冊で端攻め感覚を養いましょう!
藤井聡太七段の全局集が発売開始になりました。
Twitterでもかなり評判がいいようです。
こちらは藤井七段ファンは必読の一冊ですね。
なお通常版は発売中ですが、愛蔵版は7月9日発売です。ご注意ください。
それではまた