将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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初心者の大人向け連載「3分でわかる将棋入門」第7回 棒銀退治ができれば初心者卒業

2月12日、「3分でわかる将棋入門」の第7回が公開になりました。

 

froggy.smbcnikko.co.jp

 

棒銀退治

今回から2回にわけて、三間飛車で棒銀を退治する指し方を解説します。

 

大事なのは手ではなく、「イケメンの形」を覚えることです。

 

イケメンの形を知っておくと、目指す形が分かるので手を選ぶ判断材料になる

 手を覚えるのではなく、イケメンな形とそのロジックに意識を置いて読み進めてください。

序盤はイケメンの形を覚えていいポジションに駒を配置し、中盤では「駒得」と「成る」を目指そう

 

三間飛車の「イケメンの形」を覚えると、実戦で三間飛車を指すときに有用です。

 

今回は三間飛車の序盤におけるイケメンの形、そして中盤における狙いについて解説しました。

 

次回はその続きとして、終盤~詰みについて解説します。

 

ロジックを覚える

将棋で大切なのは丸暗記ではなく、ロジックを覚えること。

それによって実戦で応用がきくようになります。

 

来月発売の新刊は歩の手筋集です。

正解の1手目は必ず歩を使うと決まっていて、ヒントもあるので、答えを出すだけなら難しくない問題も多いでしょう。

 

例えば新刊の第1章に収録したこの問題。

 

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正解手は難しくありません。

ヒントを見れば、手順も浮かんでくることでしょう。

 

でも大切なのは解答を覚えることではなく、ロジックを覚えることです。

なぜこの局面でその手が正解なのか、その理屈をしっかり把握することが大切です。

 

角で両取りになる形を目指す

相手の形をこちらの都合のいい形にする

そのために歩を捨てる

 

こういうロジックを覚えることが重要なのです。

 

三間飛車のロジック、将棋のロジックを覚えることを念頭に、今回の記事を読んでみてください!

次回はいよいよ最終回です。

 

 

それではまた