振り駒で後手になり、相掛かりへ。
AlphaZero流
図は▲3七桂と積極的な駒組みをされたところ。
△3六飛と横歩が取れますが、▲8二歩を含みに▲7六歩と突かれて立ち遅れそうです。
この駒組みはAlphaZeroの棋譜にあり、有力と認識していましたが、対策にまで手がまわっていませんでした。
第2図は△6二玉と△9四歩が代わっているだけです。この棋譜は羽生九段が選ぶ10選に入っています。AlphaZeroが見事な指しまわしを見せた一局でした。
実戦は第1図から△4二玉に▲7六歩と再び歩を差し出され、数手後にこの歩を取ったところで技をかけられて劣勢に。
以下は粘るも及びませんでした。
教訓となった一局
佐々木四段がどの程度AlphaZeroの棋譜を参考にしたかはわかりません。
先日、公式戦でも現れた局面でもあります。
ただ将棋AIの考えを参考に新しい発想を生み出すのは、私自身が得意としていること。それを逆にやられてしまいました。
いまは、考え方を固定化せずにアップデートを繰り返さないと時代についていけない、というのは将棋に限ったことではないでしょう。
来年に向けて、教訓となった一局でした。
一年の振り返りは、また明日以降に。
それではまた