将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2022年度を振り返る

将棋界は4月~翌3月で区切りとなるため、今日が年度最終日です。

2022年度の対局について振り返ります。

 

2022年度

10勝14敗と負け越しで終わりました。

7年ぶりの負け越しで、残念です。

 

例年以上に早指しで勝てなかったこと。

上位の棋士に勝てなかったこと。

この2つが勝ち星を伸ばせなかった要因でした。

 

順位戦は3年連続の7勝3敗で、こちらは満足のいく成績でした。

全体の成績や、前半の将棋内容を考えると、出来過ぎといっていい成績です。

 

悔しい思いを味わった分、課題が多く見つかりました。

ここ数年、成績は悪くなかったのですが、「自分の将棋」を見失っていました。

年度の途中からそこに意識を向け始めて、「自分の将棋」をイチから作り直している段階です。

 

今年に入って、対人での練習を増やしています。

その辺りも含めて今は自分の中で変革の時期ととらえています。

すぐに結果につながるほど甘くないのは重々承知しているので、10年先を見据えて取り組んでいきます。

 

2023年度に向けて

大きな目標は下の2つです。

 

・「自分の将棋」を確立する

・順位戦での昇級争い

 

年度の途中から意識している「自分の将棋」について、少しずつ形になっている手応えがあります。そして将棋の内容だけでなく、時間の使い方など総合的に戦い方を確立させていくのが大きな目標です。

 

それがうまくいけば、結果もついてくるはずです。

毎年の目標である順位戦の昇級。

そして他の棋戦でも、昨年度より一つ上のステージを目指します。

 

苦しい戦いが続く中で、皆様の応援の力を心強く感じていました。

2023年度も応援のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

それではまた