将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2020年度を振り返る

将棋界は4月~翌3月で区切りとなります。

2020年度の対局について振り返ります。

 

2020年度

昨日の最終戦は残念な結果でしたが、年度では17勝14敗と勝ち越しで終えられました。

昨年度は五分の星だったので、一歩前進といえます。


戦型面では、矢倉を一番多く指しました(全体の1/3程度)。

昨年4月の緊急事態宣言期間の時間がある時に、矢倉を集中的に勉強しました。

先手番でも採用するなど、居飛車の主力戦法の一つになりつつあります。

 

竜王戦の結果をみると課題がハッキリします。

第33期:千葉七段(後手)→佐藤(紳)七段(先手)→高橋九段(先手)→増田(康)六段(後手)

第34期:飯島八段(先手)→増田(康)六段(後手)

先手で全勝、後手で全敗でした。

一年通じても、後手では負け越しました。

 

後手番でどう戦うか、それが2021年度の課題です。

これは棋士全員の共通課題ですし、すぐに解消できるものではないので、時間をかけて解消していけるよう努力していきます。

 

コロナ禍にも関わらず、ほとんどの対局で心体を整えて臨むことができました。

これは家族の支えがあってのもの。感謝です。

あとは技を磨いて、さらなる活躍へつなげていきたいです。

 

2021年度に向けて

月並みですが、

・順位戦で昇級争い

・竜王戦2組昇級

・各棋戦での本戦進出

 

この3つが2021年度の目標です。

そしていきなり年度始めに本戦入りの一番があります。

翌週には竜王戦で昇級を目指す戦いと、大きな勝負が続きます。

 

心技体を整えて、いい状態で対局に臨めるようにしたいです。

 

コロナ禍では応援の力を改めて強く感じました。

応援の力を増やせるよう、普及面でもより積極的に取り組みたいです。

2021年度も応援のほど、よろしくお願い致します。

 

 

それではまた