将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2022年

ようやく社会が戻りつつある、そんなことを感じる年末です。

このままいい方向に向かうことを願わずにいられません。

 

対局

星は最後の一局の結果により、負け越しで終わりました。

竜王戦では3組に降級、年末の1回戦も再び敗れてしまいました。

他棋戦でも結果が出せない1年でした。

 

唯一、順位戦には星が集まっています。

長い持ち時間のほうが結果も内容も良く、これが長所であり短所でもあります。

2023年は、この長所を伸ばし、短所を少しでもカバーしていきたいです。

 

結果を求めたい気持ちは勿論あります。

しかしまずは心技体を充実させて、目の前の一局に全力を尽くすことを2023年の最大の目標にします。

 

2022年は試行錯誤を繰り返した一年でもありました。

年明けから、いままでにない勉強法を試してみる予定です。

43歳という年齢からどれくらい上積みが出来るかわかりませんが、実力向上の願いは常に持ち続けています。その気持ちを大切にしていきたいです。

 

普及と新著

今年は3年ぶりに棋士会で東日本大震災復興支援イベントを開催しました。

出演者もファンも、「念願」という言葉がピッタリで、これほど嬉しいことはこの一年でなかったほどです。

 

棋士会イベントも含め、春すぎからイベントに出演する機会が増えました。

ファンの方と直接お会いできることに大きな喜びを感じ、その大切さに改めて気付かされました。

 

社会情勢が許すならば、棋士会でのリアルイベントを2023年はもっと増やしていきたいと考えています。

 

9月には、初段を目指すアマチュア向けの新著を刊行しました。

 

www.toyama-shogi.com

 

おかげ様で好評いただいているようです。

言葉で将棋を伝える活動は、ここ数年にわたって自分の中の大きなテーマです。

この本はそのテーマの一つの集大成といえるものになりました。

読者の方の棋力向上につながっていれば、それに勝る喜びはありません。

 

応援ありがとうございました

社会活動が制限される中で、以前よりも自分の活動が低下していました。

どうしても気持ちが前向きになれない時期もあったように思います。

それでもいつも支えてくれる家族の支えやファンの方の応援でなんとか乗り越えられました。本当に感謝しかありません。

 

2022年はここ10数年で一番テニスをやりました。

年齢的にも体力の低下を覚える頃ですが、テニスのおかげか最近は体力の強化も感じています。

気持ちの面でも運動は必ずいい影響があるでしょう。

 

2023年は年初から、小さいながら新たな出来事が続きます。

まだ不安定な社会情勢ではありますが、少しずつパワーを増して活動していきたいです。

2023年も応援のほど、よろしくお願いいたします。