将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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初心者の大人向け連載「3分でわかる将棋入門」第5回 将棋の駒は交換してこそ価値が出る

1月14日、「3分でわかる将棋入門」の第5回が公開になりました。

 

froggy.smbcnikko.co.jp

 

駒得

初心者のうちに大切なのは「駒得」に意識を向けることです。

「タダで(犠牲なく)取る」のはわかりやすいですが、「交換して」得するとなるとやや難易度が上がります。

 

駒には価値があり、基本は飛→角→金→銀→桂→香→歩、という順番です。

慣れていないと、この順番を忘れたり、香と金が交換になるのに躊躇したりします。

 

そこで一つの指針として

 

桂と香の役割は、飛車・角・金・銀と交換して「駒得」することです。価値の高い駒と交換してこそ輝くのが桂と香、と覚えておいてください。

 

こう書きました。

やや極端ですが、最初のうちはこの指針に沿って駒を進めることが重要です。

 

「駒得」 のみで作られた評価関数の将棋AIは、アマチュア三段かそれ以上の実力があるそうです。

それだけ「駒得」は将棋で非常に重要なトピックなのです。

 

棒銀は角道を開けない

この回では棒銀についても詳しく取り上げました。

平手での棒銀の場合、角の道を開けないのが隠れたポイントです。

それを知ってるかどうかで、棒銀の成否が決まると言っても過言ではありません。

 

なぜ角の道を開けないほうがいいのか、詳細は記事に書きました。

ぴよ将棋で平手で指している方は、ぜひ一度お試しください!

 

 

それではまた