前回の記事での結論として、将棋「入門」で大切なことは
達成感を得て将棋を楽しむ時間を短期間に増やすこと
でした。
そのためにスマートフォンの将棋アプリを使うのはとても有用です。
何故かというと、子供も大人もスマホやタブレットが使うのが好きな方が多いので、将棋を楽しむ時間を無理なく増やせるからです。
その際、どんな将棋アプリでもいいわけではなく、
「将棋の実力」と「アプリのレベル」が同じ
これが重要です。
私はモバイル編集長兼プロデューサーという肩書きで仕事をしていることもあり、様々な将棋のアプリに触れています。
先日はGoogleplayにある将棋アプリをほぼ全てダウンロードして、その中身を確かめてみました。
そんな中から厳選した、将棋「入門」に必須のスマホアプリを3つご紹介します。
なおどのアプリもダウンロードは無料で、基本機能を使うのに課金は必要ありません。
駒の動かし方を覚えるにはこのアプリがオススメです。
一つの駒を何度も繰り返し練習することで、駒の動きを感覚にすり込ませてください。
どの駒を覚えるかというのは迷うところですが、私のオススメは
玉→歩→飛→竜→角→馬→銀→金→桂→香
という順番です。
基本の「玉」、簡単な「歩」といった覚えやすいところから始めて、成りはなるべく連動して(飛の次は竜、という感じで)覚えていきましょう。
ある程度駒の動かし方を覚えたらこのアプリでひよこと対戦しましょう。
入門〜アマ高段まで楽しめる、非常に優れた将棋アプリです。
解析機能が付いているので、分析も可能です。
「入門」段階でひよこと対戦する際は、必ず相手のレベルを1にして、手合割(「平手」や「十枚落ち」など)も一番下から始めましょう。
いきなり上のレベルに挑んで負け続けるのは良くない、というのは前回の記事にも書きました。
また「入門」段階ではトップにある設定(歯車マーク)から、
- 駒を入門にする(ききを表示する)
- 負けを読みきったら投了するをOFFに
- 即時に指さないをONに
こうしておくと後々役立つので、参考にしてください。
ぴよ将棋で勝てるようになってきたら、1手詰にチャレンジしましょう。
1手詰アプリは色々ありますが、このアプリは詰ます駒が飛~香まで揃っているので覚えやすいです。
このアプリの問題が簡単に感じたら、他の1手詰アプリも解いてみましょう。
【2月3日追記】
当アプリのiOS版は、iOS11以降は動作しないようです。
ところで、詰将棋は全てに通ずる最高の勉強法です。
- 玉の詰み形を覚える
- 自分の駒のききを把握する
- 相手の駒のききを把握する
- 頭の中で盤駒が動くようになる
こうした能力が上がります。
「入門」に限らず、各レベルに応じた手数にチャレンジすることは、棋力向上に最適です。どのレベルに応じてどのくらいの手数がいいのか、先日Twitterでつぶやきました。
ざっくりレベル別に分けると、詰め将棋は
— 遠山雄亮 (@funnytoyama) 2018年1月18日
「入門」 1手詰を理解する
「初心」 1手詰をたくさん解く
「初級」 1手詰を解きつつ、3手にもチャレンジ
「中級」 3手詰をたくさん解く
「上級」 3手詰を解きつつ、5手にもチャレンジ
レベルに合わない問題は、上達には効果薄だと思います。
レベルに応じた詰将棋の解き方については、いつか改めてまとめようと思います。
昨年は実際の指導の場にもタブレットを持ち込み、レベルに合わせてこの3つのアプリを使ってもらいました。
駒の動かし方アプリと1手詰アプリは、正解すると◯をもらえることで達成感があり、子供たちはのめり込むようにやっていました。
まさに達成感を得て将棋を楽しんでいたのです。
この3つのアプリを毎日少しずつ使って、前回の記事でも書いたように多くても通算10時間かければ「入門」を卒業できます。
スマホを片手に、この3つのアプリで「入門」卒業を目指しましょう!
それではまた