振り駒で後手になり、角換わりへ。
振り飛車党の杉本八段ですが、先手番では居飛車も指されており、ある程度想定していた展開でした。
仕掛け周辺でペースを握り、リードを奪いました。
迎えた終盤の入り口。第一感の手があったのですが、考えているうちに良さそうな手が見えてそちらに飛びついたのが躓きの始まりでした。
この手は悪い手ではなかったものの、そこでペースを乱してしまい逆転される要因となりました。
終盤は非常に際どく、感想戦でも結論が出ませんでした。ただ、こちらの指し手の難易度が高く、正解とされた順は考慮になかったものなので、形勢は際どくても実際には勝機はなかったです。
この一年は勝ちを焦って逆転負けを喫するケースが多く、自分にとって大きな課題です。6月の順位戦初戦、本局と、大事なところで同じ負け方をしたのは悔やまれます。
竜王戦は降級となりましたが、今期の戦いぶりではこの結果もやむを得ません。
課題が見えているだけに、それを解決して来期は巻き返したいです。
それではまた