将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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黒沢六段戦

振り駒で後手になり、互いに相手の出方をうかがうジリジリした序盤戦に。

 

結果的に相中飛車の格好になり、私が美濃(8二玉)、相手が居玉という形で戦いへ。

美濃の端にうまく戦力を集中されて、あっという間に囲いが崩壊。

こちらも相手の居玉にめがけて攻め込むも、間に合いませんでした。

 

構想勝負で負けると、そのまま勝敗に直結します。

本局は相手の構想がうまくて、力を出せぬまま負かされてしまいました。

 

構想の部分で、自分の悪い部分が出てしまいました。

また、新しい感覚を取り入れられずにいるところもあったように思います。

 

竜王戦はこれで2年連続で降級となりました。残念です。

ただ、この内容、いまのレーティングでは、この結果も仕方ありません。

一から出直しです。

 

今年に入ってから対人練習を増やしており、成果も感じています。

相撲の言葉で「3年先の稽古」というものがあります。すぐに目に見える成長にはつながらなくても、新しい取り組みは必ずあとで生きてくるはずです。

前を向いて、一歩一歩進んでいきます。

 

 

それではまた