将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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長谷部四段戦

角換わりに。午前中から駒が振り替わる激しい将棋になりました。

 

強気が功を奏す

迎えた中盤戦。相手が猛攻を仕掛けてきました。

かなり怖い局面ですが、相手の飛車が働いていないので、ギリギリなんとかなるのではないか、という感覚を元に強気に受けました。

 

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(青字が実戦の手、先手▲が私です。)

▲5六同金は△同角▲同玉に△6五銀▲5七玉△5六金と王手銀取りで駒を一掃されます。

また▲5八金といった手だと△4八桂成が相手の角で飛車を取られる格好となりいけません。

 

困ったようですが、まず▲6五金と角を取り、△同銀▲4七金と強気に受けました。

守りの金を差し出す常識外の手順ですが、駒を入手してからの反撃を狙っています。

 

この踏み込みが功を奏して優位を築き、終盤も難解でしたが、最後は2九の飛車が守りによくきいて制勝しました。

 

踏み込みを大切に

昼から終局(22時)まで、延々と詰む詰まないを読み続ける疲れる展開でした。

ただこうして踏み込んで勝ちをつかむのは、いまの自分の持ち味でもあります。

2020年はその持ち味に磨きをかけて、踏み込みを大切に戦っていきます。

 

順位戦は残り2戦。まずは当面の目標である勝ち越しを、そして一つでも多く勝ちを上積みして来期へつなげたいです。

 

 

それではまた