Yahoo!ニュースに、棋士の「世代」について書きました。
三段リーグ創設以降
記事中では「将棋界で一番」と書いた羽生世代ですが、調べてみて改めて羽生九段の同学年の層が厚いことを知りました。
同学年にタイトル獲得経験者が5名(羽生九段、森内九段、丸山九段、郷田九段、藤井猛九段)もいることは奇跡に近いと思います。
またプロ棋士の人数を比較する場合、三段リーグの有無は大きいです。
年に4名と決まっているかいないか、という差があるからです。
その点で驚いたのが広瀬竜王の世代(1986年4月以降~1989年3月に生まれた世代)。なんと3学年通じて21名もの棋士がいます。
豊島名人の同年代の棋士が一人もいないのは、この世代のあおりを食ったからでしょう。
そういえば私自身もこの世代と三段リーグを戦い、苦しめられたものです。
自分の世代
私自身は1979年12月生まれで、もうすぐ40歳になります。
松尾歩八段ら6名の棋士がいて、わりと人数の多い学年です。
ただ世代としては、上は3学年、下は4学年のレンジでタイトル獲得経験者がいないのはさみしいところ。
5学年下の渡辺明三冠を除くと次のタイトル経験者は7学年下の広瀬竜王なので、その間の棋士は羽生世代の厚い壁に跳ね返され続けたといえそうです。
世代でみていくと、羽生世代がいかに突出していたか、ということがよくわかります。
藤井聡太世代の形成はまだこれからですが、どうなっていくのか、これからの将棋界を占う意味でも興味深いところです。
それではまた