将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

石田五段戦

後手で角換わりに。

相手の動きに乗じ、後手番ながら積極的に仕掛けました。

 

実った積極性

 

迎えた図。互いの玉が危険な状態で、際どい一手争いです。

ここでも積極的に指して勝利を手繰り寄せました。

 

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(青字が実戦の手、後手△が私です)

 

実戦は△7七銀。銀を渡すと自玉はさらに危険になりますが踏み込みました。

以下▲同桂△同歩成に、▲同金は△7六歩▲同金△7八金▲9八玉△8八角で先手玉はほぼ必至になります。

後手玉もかなり危ないですが詰みはありません。

 

実戦は△7七銀▲同桂△同歩成▲同玉ときましたが、△7六歩から歩も余らずピッタリの詰みとなりました。

 

何度も自玉への詰み筋を確認し、自分の読みを信じて△7七銀と指しました。

一局通じてひたすら前に出た積極性が功を奏しました。

 

下半期への弾みに

順位戦はこれで3勝1敗に。まずまずの成績で序盤戦を乗り切りました。

ここからも成績好調の強敵との対戦が続きますが、一戦一戦に集中していきます。

 

また次の対局は10月となるため、今期上半期の対局は一区切りです。

内容の悪い将棋が続いていましたが、ここ2戦はいい内容で白星が続き、五分の成績での折返しとなりました。

いい流れを下半期への弾みとしたいものです。

 

次戦は叡王戦の本戦進出をかけた戦いです。

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それではまた