将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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高見七段戦

先手で角換わりへ。

中盤でリードを奪ったものの、自陣に手を入れたのが緩手でそのリードをふいにしました。

 

B面攻撃

迎えた図。

▲5六銀と遊び銀を使ったところ。

この手も緩手で、次の手でしびれました。

 

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(青字が実戦の手、先手▲が私です)

 

△2四香が好手でした。攻めの軸となる角を攻めつつ、挟撃態勢を作っています。

高見七段の好きそうな手で、この手を見て敗勢を悟りました。

 

立て直し

高見七段とは、練習将棋を指していた時期もあるなど、縁のある棋士です。

文春オンライン「将棋棋士・遠山雄亮の眼」高見泰地叡王について寄稿しました! - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

 

ここまでの順位戦を互いに連勝で迎えており、本局はその状況を楽しみ、精一杯の準備をして臨みました。

しかし内容的には競り合いにならず、残念でした。それも実力不足ゆえ。

そのことを突きつけられた一戦でした。

 

今期は、力を溜めた手が緩手となって好局を落とすケースが多くあります。

この辺りは調子のバロメーターでもあり、リズムに乗れていない証拠です。なんとなく噛み合っていないことは自分でも自覚しています。

ここから対局間隔が空くので、今期後半の巻き返しを目指して立て直したいです。

 

 

それではまた