先手で相手の雁木模様に急戦を仕掛けました。
夜戦に入ってもずっと形勢が傾かない、際どい戦いが続きました。
長手数の詰み
そして迎えた図。最終盤です。
先手玉は受けが難しい格好で、詰ますよりありません。
(青字は実戦の手。先手▲が私)
ここから長手数の詰みに討ち取りました。
かなり大量の持ち駒ですが、なんと歩以外は全て使うことになります。
長くて恐縮ですが、▲2二香△同金寄▲3一竜△同玉▲4二銀△同玉▲4四飛(実戦はここで終局)△3一玉▲4二金△2一玉▲3二角△同金▲同金△同玉▲2二金△同玉▲3四桂△2一玉▲2二香△1二玉▲2一角
まさにピッタリの詰みです。他にも変化はありますが、歩以外の駒が一つでも欠けていると詰まないようです。
第1図の直前に▲9一竜と香を拾ったのですが、その香が最後の最後に生きることに。
文字通りギリギリの戦いで、勝ち運に恵まれました。
全てを出し切る戦い
持ち時間も体力も使い切って、全てを出し切りました。
勝つためには死力を尽くす必要があることを改めて実感する、そんな一局でした。
その気持ちを忘れずに、対局の続く11月、そして今後の順位戦を戦っていきます。
それではまた