このインタビュー記事はとてもよくまとめていただき、お気に入りの記事です。
2017年6月27日に公開され、多くの反響をいただきました。
将棋におけるコンピュータ将棋との付き合い方から、今後の社会における人間とAIの付き合い方を考えるというテーマは、いま一番関心が強いです。
将棋界ほどコンピュータと真剣に向き合った業界は他に無いと思うので、そこで得た知見は社会に還元していきたいと考えています。
一方で将棋界でも今後はAIとの付き合い方がよりシビアになるので、私自身ヒントが欲しいというのも本音としてあります。
インタビューの中で印象的な部分を引用します。
――今後、将棋界とコンピューターの関係性はどのようになっていくのでしょうか?
個人的には、将棋の普及に役立つことを期待しています。たとえば、(中略)彼(藤井聡太四段)を見た親御さんが、自分の子どもに将棋を始めさせるとします。その際、ご両親が将棋に強くないとしても、コンピューター将棋を使って高いレベルで学ばせることができるようになれば、将棋ファンがより多くなるのではないでしょうか。
これはアプリ開発のインタビューでも答えたことで、私にとって今後の大きな課題です。
締めの部分からの引用です。
――世間では、AIに自分の仕事を奪われる危機感が生まれつつあります。プロ棋士の方も同じような気持ちはありますか?
コンピューターは本来、人間と対立するものではなくて、むしろ人間を幸せにするための道具です。(中略)AIを“人間の脅威”として迎えるのではなく、どのような活用法があるのかを探る姿勢でいるのがよいのではないでしょうか。
人間とAIは対立の図式で見られがちですが、AIは本来人間を手助けするものです。
うまく使いこなせるかどうかは使う側の人間にかかっており、そこがこれからの社会で問われると思います。
それほど長くはないですが濃い記事です。ぜひご一読ください!
それではまた