将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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高見叡王戦

振り駒で後手になり、先手の矢倉模様に対して桂をポンポン跳ねて急戦を仕掛けました。

研究していた展開でしたが、公式戦で指すのは勇気もいりました。

 

好手順がみえて勝ちを意識

難解な中盤戦でしたが、好手順がみえて優勢を意識しました。

それが第1図。後手△が私です。

(青字は実戦の指し手)

 

 

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実戦は△6八歩▲7九玉△6七と、と進んで寄り形になりました。

△6八歩に対して▲5九玉と逃げると、△5八歩▲同金△3九角が好手順。

 

 

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先手が飛車を逃げれば△5八と▲同玉に△7五角成と竜を取ることができます。

△3九角が間接的に竜と飛車の両取りになっているのです。

 

こうした都合のいい手順があるときは、形勢がいいとしたもの。

実戦も第1図から10手ほどで投了に追い込みました。

成長を感じる勝利に

高見叡王とは長い間練習将棋を指していましたが、ここ2年ほどご無沙汰でした。

彼はその間にタイトルホルダーになり大きく飛躍しましたが、今回勝てたことでこちらも成長できていることを感じました。

 

竜王戦はコツコツと勝ち上がり、あと1勝で昇級です。

成長を結果につなげられるか、次が大一番です。

 

 

それではまた