「将棋とAI」というテーマでは色々な本が出ており、このブログでもご紹介しています。
今回の2冊は、研究者から見た「将棋とAI」です。
どちらも献本いただきました。
羽生竜王が登場!
AI研究者として著名な松原仁先生の著書。
松原先生とは昨年、講演でご一緒しました。
人工知能の分野で第一人者である松原先生は、最近は「AI作家」の研究でも有名です。
第1章がその話で、とても興味深く読みました。
第2・3章が将棋の話で、羽生竜王も登場します!
いまのAIについて易しく書かれた本で、将棋を知っているとより理解が深まる構成になっています。私も勉強になりました。
棋士の脳はどうなっているのか?
こちらは、AIよりも脳科学寄りの本です。
この本では、棋士の脳を研究するプロジェクトに多くのページが割かれています。
このプロジェクトには私も被験者として参加していたので、興味深くも懐かしく読みました。被験者として研究者の方々にお話を聞かせていただく機会も多くあり、いまの自分がITやAIに強く興味を持つ素地になっていると思います。
このプロジェクトを記録したという点だけでも素晴らしい本ですが、「将棋とAI」を最も長くその目で見ているであろう勝又六段が章を担当して深く言及されているのも貴重です。
「将棋とAI」をより深く知りたいという方にお勧めの一冊です。
私もとても興味深く拝読しました。
Ponanzaの本も!
1年前に出版された本ですが、Ponanza開発者の山本さんが書かれた「将棋とAI」についての本もあります。
人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?―――最強の将棋AIポナンザの開発者が教える機械学習・深層学習・強化学習の本質
- 作者: 山本一成
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/05/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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山本さんらしく、易しい言葉でAIについて記されています。
「将棋とAI」を知るという意味では、1年経っていても変わらずお勧めの一冊です。
こちらで感想を書いています。
ご興味持たれた本があれば、ぜひご一読ください!
それではまた