明日は第10回朝日杯将棋オープン戦<一次予選>決勝です。
相手は午前中に行われる佐々木勇五段-渡辺大四段戦の勝者となります。
この朝日杯は、今月号の将棋世界で自戦記を書いた梶浦四段戦に勝ってブロック決勝へ進出しています。
いい将棋を指せたその勢いを生かしたいものです。
昨日まで3日間、将棋電王トーナメントが行われ、Ponanzaが優勝して来春の電王戦への出場権を獲得しました。
私は2日目に立会人として、3日目は観戦で現地に赴きました。
指されている将棋の内容、開発者の方々の熱意、どれをとっても刺激になることばかりで、充実した2日間でした。
Ponanzaはコンピュータ将棋の主要大会を4連覇!後続のソフトも長足の進歩を遂げる中で、その追随を許さない進化は目を見張るものがあります。それだけの熱意でソフトを強くする開発者の山本さんと下山さんには敬服の外ありません。
将棋の内容面では、雁木の流行が目立ちました。矢倉の将棋が本当に少なく、人間の指している将棋とより乖離が見られました。
一方で雁木と並んで多かった横歩取りでは、プロも好む(上記の梶浦四段戦でも出現した)美濃囲い型がよく指されていました。
今回は大多数のソフトが同じような作戦を採用しており、それによって似た将棋が多く見られました。この辺りはソフトの強化策が似通っていることと関係がありそうです。あまりに強くなるとソフトの個性が消えていくという見方もあり、そのあたりの動向には今後注目しています。
Ponanzaと戦う棋士を決める叡王戦も佳境に入っています。本日も中継があるので、ご注目ください!
それではまた