棋士会の副会長を退任することになりました。
在任期間は7年。振り返ってみると、コロナ禍の期間もあり、さまざまなことがありました。この場を借りて、関わってくださったすべての方々への感謝の気持ちを綴ります。
チャリティイベントで見た黄金ペアの即詰み
副会長として関わることが多かったのが、チャリティイベントです。
企画を立ち上げ、棋士女流棋士の方々にご協力をお願いする場面が幾度もありました。そのたびに驚かされたのは、皆さん金額などにかかわらず予定が合えば必ずご快諾いただいたことです。それどころか、想定以上のことをこなしていただき、恐縮してしまうこともしばしばでした。
なかでも今でも鮮明に記憶しているのが、令和6年能登半島地震における復興支援チャリティイベントでのことです。
谷川浩司十七世名人と羽生善治九段がオンラインでのリレー対局でペアを組み、対局されました。その対局の終盤、お二人の読みがピッタリと噛み合い、鮮やかな長手数での即詰みを見せました。
ファンの方々の反応も熱く、被災地へ将棋で思いを届けるということの意味を知った瞬間でした。
関西役員の皆さんから受け取ったもの
在任中、関西の役員は入れ替わりもあり、全部で4名の方と一緒に役員を務めました。
皆さん、将棋の普及に対する思いが非常に熱く、刺激をもらっていました。
先日、現役員の二人にお会いした際も、どうしたら関西での将棋普及が進むのか熱心に語っていました。
私自身、その姿勢に何度も背中を押してもらったと感じています。
棋士会のこれから
藤井聡太六冠を始め若手棋士の台頭が目覚ましく、若い女流棋士の皆さんも多彩な活躍を見せています。優秀な人材がこれほど揃っている時代はなかなかないのではないかと思います。
これからの棋士会には、そうした若い力を存分に活かす活動を期待しています。将棋ファンのため、そして棋士女流棋士が輝ける環境作りのために、役立つ組織であり続けてほしいと願っています。
最後に
おおらかな中村修前会長には、気持ちの面でずいぶんと助けていただきました。
どんな場面でも動じず、穏やかに場を和ませる人柄に幾度となく救われました。感謝の念に堪えません。
そしてイベントに足を運んでくださったファンの皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様の応援が活動を続ける力になっていました。
棋士会副会長を退任しても棋士としての活動は続いていきます。今後も応援のほど、よろしくお願いいたします。