将棋界は4月〜翌3月で年度が区切られます。ここから、2025年度の対局について振り返ります。
2025年度
14勝13敗で、1つ勝ち越して年度を終えました。2021年度以来、3年ぶりの勝ち越しとなり、素直に嬉しく思っています。
順位戦では8勝2敗の成績を収め、降級点を1つ消すことができました。昨年、40代後半に入って2つ目の降級点を取ったときには、かなり厳しい状況だと感じていました。そこから巻き返せたのは、望外の喜びです。
他の棋戦では活躍ができず、内容が良くない将棋も多かったのですが、今年度は降級点を消したことに大きな意味があり、満足のいく一年でした。
2025年2月から椅子での対局を行うようになり、腰痛が軽減されたことで終盤まで集中力を切らさずに指せるようになりました。これは成績向上の大きな要因の1つです。体のコンディションだけでなく、気持ちの面でも対局に前向きに取り組めるようになりました。
椅子対局は新会館が完成してから本格導入されたものです。その恩恵を受けた一人は私かもしれません。本当にありがたいことです。
来期に向けて
2026年に入ってから生成AIに本格的に取り組み始め、将棋の勉強にも活かしています。
- NotebookLMを活用した勉強法の確立
- 生成AIによるメンタル面の強化
技術面では、昨年から取り組んでいるNotebookLMの活用による勉強法をさらに深めていきたいと思っています。手応えは感じているものの、まだ成果には結びついていません。新しい取り組みだけに、うまくいくかどうかという不安もあります。
ただ、新しいことに挑戦しているときのほうがモチベーションが高まる性格なので、その点では良い方向に向かっていると感じます。
今年に入ってから、生成AIを用いた対局中のメンタル強化を模索しています。実際、順位戦のラスト3戦では、生成AIによるアドバイスが活きる場面があり、結果にもつながったので手応えを感じています。近年は勉強が技術面に偏りがちでしたので、来年度はメンタル面の強化にも力を注いでいきたいと思います。
今年度、まずは降級点を消すという目標を達成できました。来年度は生成AIを軸にした取り組みによって、もう一つ上の活躍をすることを目標とします。
応援をよろしくお願いします
来期の初戦はすでに決まっています。長い間、勝ち星に恵まれていない竜王戦の対局です。今取り組んでいることの成果を出す、絶好の機会でもあります。まずはいい状態で臨めるよう、準備を進めていきます。
年齢的にも下降線をたどりそうなところを、なんとか踏みとどまれました。家族やファンの皆さまの支えがあってこそです。2026年度も応援のほど、よろしくお願いいたします。