最近、「どういうAIを使えばいいのか?」という話題をよく耳にします。
将棋の研究に使うAIも、日常で使う生成AIも、種類が多すぎて迷ってしまいますよね。実は、将棋AIを研究に導入するプロセスと、生成AIを使いこなす考え方には、非常に似ている部分があります 。
将棋AIのリアルな事情(導入の手間とコスパ)
まず、将棋AIの現状を例に挙げてみましょう 。現在、一般的に使われている将棋AIには、大きく分けて2つの導入方法があります。
| AIの種類 | 導入方法 | 必要なPC環境 | コスト |
| dlshogi / 氷彗 |
サブスク(棋神アナリティクス) |
ブラウザで動くため不要 |
月額利用料 |
| 水匠 / たぬき |
買い切り・オープンソース |
高性能なPCが必須 |
買い切り+PC本体代(初期投資) |
『棋神アナリティクス』はサブスク型で、課金すればブラウザ上で手軽に最新AIを動かせます。
一方、『水匠』や『たぬきシリーズ』などの買い切り(オープンソース含む)型は、一度環境を作ればコスパは抜群ですが、快適に動かすためにはハイスペックなPC環境を自前で用意する必要があります
人間には差がわからない
では、どの将棋AIが一番「強い」のでしょうか?
結論から言うと、すべて人間よりはるかに強いため、人間にはその純粋な実力差はわかりません。
もちろん将棋AIにも「大局観がいい」「読みが深い」などの違いはありますが、(あくまで私の主観です)それもプロが精度の高い研究を行ってようやく差が出るかどうかというレベルの話です。
しかも将棋AI自身のレベルアップのスピードが早いので、その特徴もすぐに過去の話となります。
つまり、将棋AI選びは「AI同士の微細な実力差」で決めるのではなく、「自分のPC環境や予算」といった、使う側の環境に大きく左右されるのが現実なのです。
生成AI選びも使う側の環境に左右される
実はこれ、Gemini、Claude、ChatGPTといった生成AI選びとそっくりだと思いませんか?
生成AIもそれぞれに得意分野があるようですが、将棋AIと同じく進化のスピードが異次元です。いま一生懸命に機能を比較して悩んでも、すぐに状況が変わってしまいます。
それよりも「自分の今の仕事環境に馴染むか」という外部環境の方が、活用する上で重要ではないでしょうか。
私がGeminiを「相棒」に選んだ理由
私が「Gemini」を相棒に選んだ理由も、まさに外部環境が理由です。
単純な性能比較よりも、「GmailやGoogleドキュメントとシームレスに連携できる」「NotebookLMをもっと活用したい」といった実用性が決め手でした。
将棋の勉強、ブログ等の記事の校正、さらにはメールの処理まで。
普段自分が使っているツールとシームレスにつながるため、作業効率が上がりました。
この記事も、ドキュメントで下書きしながら、Geminiで相談して構成を練り上げています。
大切なのは「どのAIを使うか」ではなく「何をしたいか」
結局のところ、どの生成AIが一番優れているかよりも、自分がそのAIを使って何を生み出したいのか、日々のどんな作業を楽にしたいのかという目的を持つことこそが、一番大切でしょう。
これは将棋AIでも同じです。どの将棋AIが最強かに意識を置くよりも、「棋力向上のために将棋AIの手を学ぶ」という目的意識を持つことが最も重要です。
目的さえブレなければ、どんなAIでも心強い味方になってくれます。AIは単なるツールではなく、共に歩む「相棒」なのです。