将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

対局を支える「将棋めし」の戦略

よくファンの方から「対局中の食事(将棋めし)は何を食べていますか?」と聞かれます。

私は普段から少食で、胃腸もあまり強くありません。
長丁場の対局ではいかに体に負担をかけず、エネルギー切れを防ぎ、血糖値を急上昇させないか。それが勝敗を分ける重要なテーマになります。
今回は「将棋めし」のお話です。

お昼はお蕎麦派、しかし東京では…

私は日常的にお昼はお蕎麦派です。しかし、現在の東京・将棋会館にはお蕎麦やうどんの出前がありません。「ほそ島や」さんのお蕎麦が食べられなくなったのは本当に痛いです。

仕方がないので、東京対局の日は朝にコンビニでお蕎麦を買い、控室の冷蔵庫に入れておきます。
お昼休憩は12時からですが、私は11時55分には休憩室へ向かい、お蕎麦をレンジで温め始めます。
デザートに果物を食べるのが私なりの定跡で、今の時期ならりんごが多いです。

ちなみに、関西将棋会館ではお蕎麦の出前が頼めるのですが、なんと数量限定です。
以前、私が注文した直後に対戦相手が頼もうとしたところ「終了しました」と告げられて、対局室に気まずい空気が流れました(笑)

干し芋と白湯で乗り切る午後

午後のおやつ(間食)のメインは干し芋です。腹持ちが良く、ビタミンB1が疲労回復を助けてくれます。
昨年末にファンの方から送っていただいた干し芋が本当に美味しくて、対局中に干し芋を食べるのが幸せなひとときでした。
小腹が空いた時用に、チョコと飴も持参しています。

そして、飲み物はほぼ一日中、白湯を飲んでいます。夏でも、家でも白湯です。

白湯は、体を温めてくれるのはもちろん、お茶やコーヒーと違って利尿作用がないのも大きなメリットです。席を立つ回数を減らし、盤上に集中するための工夫です。

夜戦を支えるGemini直伝の分割食

夕食休憩のある順位戦などでは、夕食の取り方が難しいです。
食べすぎると血糖値が上がって集中力が落ちてしまいますが、逆にエネルギーが足りないと肝心の終盤戦で頭が回らなくなります。

色々と調べて実験した結果、現在の私は、「おにぎり+ゆで卵+脂質の少ないスープ」というメニューに落ち着きました。

そして最大のポイントは分割食です。
夕食休憩の18時に上記のメニューを食べて、夜の20時頃にもう一つおにぎりを食べます。あえて時間をずらすことで血糖値を安定させる作戦です。

この時間配分とメニューはGeminiに相談して組み立ててもらいました!
「18時は鮭、20時は梅にするのが最適」という具材の組み合わせもGeminiの教えです。
タンパク質とクエン酸の摂取がカギのようです。

20時以降は再び干し芋をつまみ、最終盤のギリギリのところで栄養補給ゼリーを流し込みます。

分割食は昨秋頃に始めたので、夕食の正解は模索中ですが、年齢や体調に応じて自分なりの将棋めしをアップデートしていければと思っています。

ファンの方と同様に、私も色々な棋士の方の食事内容に注目しています。人間同士の戦いでは、こうした「将棋めし」も勝負の一つと言えそうです。

 

それではまた