結果から書くと、3連勝で14年ぶりに予選を通過、本戦出場となりました。
苦闘となった一日を振り返ります。
トーナメント表は、第75回NHK杯戦 <予 選>
1回戦は星野五段戦。後手で角換わりに。
相手の速攻を受け止めて優勢になるも、一度は互角に。
失敗を認めて辛抱した判断が相手のミスを誘いました。大きなリードを奪ってからは安全運転で寄せきりました。
2回戦は飯島八段戦。後手で相手の速攻を受ける展開に。
うまく食い止めて優勢になり、あとはどう決めるかという局面になりました。
しかしそこからミスを連発して逆に敗勢へ転落。
投了寸前でしたが、相手の寄せ損ないで入玉模様となり、最終的には互いに入玉して持将棋となりました。
指し直し局は開始早々から派手な展開に。互いに興奮状態なので、すぐ戦いに入るのは指し直しのあるあるです。
その中でたまたまうまく指せて優勢に。短手数で仕留めました。
迎えた決勝は梶浦七段戦。三度振り駒で後手となり、角換わりの急戦模様に。
相手の攻めをうまくいなして優勢となり、あと一手で投了という局面まできました。
ところがそこで大悪手を指して混戦に。相手玉が入玉してこちらの一段目まで侵入し、捕まえられなくなりました。
こちらも入玉を目指し、なんとか敵陣に入ったところで持将棋が成立!
とんでもない日になったと内心苦笑しました。
指し直し局は角換わり腰掛け銀の定跡形に。新手に対応を誤るも、リードを広げられないように食らいつき、気がつけば優勢に。
ここでもあと一手で明快な勝ちになるところでミスを出して混戦へ。一時は負けを覚悟した場面もありました。
ただ、この日は運もあったようで、相手の攻めを必死にかわしているうちに、気がついたら勝勢になっていました。
棋士人生で1度しかなかった持将棋が一日で2度も発生!
総手数は784手!!
一日で指した最多手数という珍記録だったようです。
途中からは疲れすぎて逆にランナーズハイのような状態で、冴えていたように思います。
負けを覚悟した場面も何度もあり、神風が吹いた一日でした。
14年ぶりの本戦、というのはちょっと照れますが、頑張ったご褒美だと思うようにしています。
本戦でも予選のような粘り強さを発揮したいです。
それではまた