将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2021年

2021年はずっと記憶に残るであろう大変な一年でした。

年末にかけて社会情勢が落ち着いてきたこと、心から嬉しく思います。

緊急事態が長く続く社会に戻らないことを切に願うばかりです。

 

対局

緊急事態宣言中も対局は予定通りに消化され、なんとか体調を崩すことなく一年を乗り切りました。

星はほぼ五分でしたが、竜王戦で2組昇級という結果を残せました。

順位戦でもわりといい成績が続いており、長時間の対局で好結果を残せています。

 

年の前半は内容的に不満の残る将棋が多く消化不良でしたが、後半に入って内容的に充実した将棋が多くなりました。

来年は、いい内容を続けて結果に結びつけていきたいです。

積み重ねてきたものに手応えはあるので、いかに自分の力を発揮できるか、そこにかかっていると思います。

 

今年は心技体が整った状態で対局に臨めました。家族の支えに感謝です。

来年もその状態を続けられるよう、心技体を磨いていきます。

 

初心者、級位者への解説

この一年はABEMAでの解説に呼んでいただく機会が多くありました。

視聴者に初心者や級位者の方が多いので、どうやって楽しんでいただくか、そのことをよく考えていました。

 

また、将棋をイチから覚えるためのオンラインイベントを5ヶ月にわたって行い、こちらでは今までの自分の指導方法を見つめ直すいい機会になりました。

 

Yahoo!ニュースや文春オンラインでの執筆では、将棋の言語化に腐心し続けています。

 

将棋をいかにわかりやすく解説するか、その試行錯誤に明け暮れた一年でした。

 

いま、級位者の方に向けた上達書を執筆中で、来年前半の大仕事です。

試行錯誤したことを本という形で表せられるよう、全力を尽くします。

 

コロナ後に向けて

少しずつコロナ禍の先が見えるような見えないような、そんな状況が続いています。

とはいえ「春遠からじ」という状況のはずです。

 

今年も棋士会でリアルイベントを一つも行えませんでした。

来年こそは、ファンの皆さんと対面で行うイベントを開催したいものです。

 

秋に緊急事態宣言が明けてから、ファンの方と再会する機会が増えてきています。

お会い出来ない期間が長くなっても変わらぬ応援に心から嬉しく思います。

まだまだお会いできていない方も多いので、早い再会を願うばかりです。

 

2021年も応援いただき、ありがとうございました。

2022年も引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。