将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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斎藤(明)四段戦

後手で矢倉に。ジックリした戦いになりました。

 

斎藤四段は相掛かりを得意としており、まさかの戦型選択で意表を突かれました。

公式戦で矢倉を採用していたことはなく、これは予想できない選択です。

 

昨年の順位戦でも似たようなケースがあり、とっさに対応ができませんでした。

しかし今年は矢倉を多く指していて、今期順位戦の後手番は3局全て矢倉戦。

他も含めて今期一番出現率の高い戦法です。

 

結果が出ているとはいえない戦法でしたが、本局はいままでの苦労が生きました。

全体的に形勢判断が正しく、いい指し手を続けられたようです。

 

相手の猛攻を耐えて、駒を蓄えて反撃にうつったところで終局。

最後までうまく指せて会心の一局でした。

 

順位戦の後半は白星スタートに。残り4戦、一つでも多く白星を重ねていきたいです。

12月以降は対局が増えるので、そこに向けてはずみもつく一戦になりました。

 

 

それではまた