将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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千葉七段戦

振り駒で後手になり、相掛かりへ。

とにかく難解な将棋でした。

 

詰めろ逃れの詰めろ

迎えた終盤戦。

5四の桂を歩で取ったところ。

次は△5六銀からの詰めろです。

 

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(青字が実戦の手。後手△が私です。圭=成桂)



 

実戦は▲8一飛ときました。これには△7一金の一手。

後手玉はギリギリ詰まないのですが、そこで▲8六飛成が好手でした。

△5六銀以下の詰めろを消しつつ▲5二銀以下の詰めろ。

文字通り詰めろ逃れの詰めろです。

 

これで手段に窮しました。

どの変化も際どいものの、全て負けになっています。

 

戻って、△5四歩では△5四銀と銀で桂を取るべきでした。

それなら勝ち。文字通り運命を分けた二択でした。

 

結果論

最後は勝ちがあったとはいえ△5四銀と指してもそのあとをうまく指せるか微妙なところ。

結果論にも近い話でした。

 

その手前にはいくつも負け筋があり、たった1回だけきたチャンスでした。

難解な将棋を大きなミスで転落したところが大きな反省点です。

 

力一杯戦ったことで、足りないところも見えてきました。

厳しい現実を受け止めて、また鍛えていきます。

 

 

それではまた