将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2019年

2019年は元号が変わり、私自身も色々あった一年でした。

 

変化の一年

一番の変化は、3月末でモバイル編集長を退任したことです。

このことについて、想像以上にファンの方から温かい声をかけられました。

ファンの方に喜んでいただけたなら、9年間頑張ってきた甲斐があるというものです。

 

そして6月から棋士会の副会長に就任しました。

それにより、ファンの方に直接触れる機会がより多くなりました。

中村九段(棋士会会長)はじめ、他の役員の方とのお仕事は刺激的で、楽しく務めています。

来年も楽しいイベントを作って、ファンの方に喜んでいただければと思います。

 

執筆の時間も大幅に増えました。

 

Yahoo!ニュースは年間通じて30本近い記事を書きました。

2月には 文春オンラインでの連載が始まり、こちらは7本の記事を書きました。

日興フロッギーでは大人の初心者向けの連載が始まり、現在4本の記事がアップされています。年明けに残りの4本も公開予定です。

 

本の執筆は、この年末年始が大詰め。発売は初春予定です。

級位者の方の棋力向上につながる問題集になるはずです。

 

モバイル編集長を辞める際には今後について不安もありましたが、おかげさまで多くのチャレンジをさせていただき、感謝の限りです。

 

将棋世界やAbemaTVでの解説の機会もいただき、ファンの方からお声がけいただくことも多くあります。

 

今後も、社会に向けて将棋をアピールしていく仕事に力を入れていきたい、そう考えています。

 

納得の一年

対局では、一年通じてちょうど五分の星でした。

3年連続で勝ち越していただけに、成績だけみれば不満が残ります。

 

ただ、今年はこの3年に比べると将棋に集中できない時期が多く、一局ごとの内容を考えても負け越さずに済んだのは僥倖ともいえます。

修正点は自分ではハッキリわかっており、秋口くらいからは少しずつ良化の手応えもあります。

 

思い通りにいかないのも、それがいまの自分の実力です。そういう意味では納得の一年でした。

 

周りには年齢を重ねて活躍する、木村王位や兄弟子の佐藤(和)七段がいます。

いい刺激を受けて、来年は今年の悔しさをぶつける一年にしたいです。

 

よいお年を

2019年はプライベートでも色々なことがあり、喜怒哀楽を揺さぶられた一年でした。

精神的に辛い時期もありました。

それでも体調を崩さなかったのは何よりです。

 

来年はもっと喜びと楽しさを増やし、より体調に気をつけて充実した一年にしたいものです。

 

一年間、応援ありがとうございました。

また来年も、どうぞよろしくお願い致します。