将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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渡辺(大)五段戦

後手で相掛かりへ。

序盤での工夫が実り、主導権を握って戦いを進められました。

 

技をかける

迎えた図。▲8六銀と飛車取りにきたところ。

ちょうど夕食休憩の局面で、ここで休憩時間を使ってじっくりと考えて、技をかけにいきました。

 

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(青字が実戦の手、後手△が私です)

△6五桂が狙いすました手。▲同桂ならば△同飛が飛車を逃げながら桂を取り返せる味のいい手で、しかも相手玉が射程に入って受けづらい格好です。

 

実戦は▲7五銀と飛車を取ってきて、△5七桂成▲6九玉△7五歩と進展しました。

飛車銀交換の駒損ながら、桂を成りこみ、△7六歩の強力な攻めも残っており、技がかかった格好です。

自玉も安泰で優勢を意識しました。

 

以下は慎重に指して少しずつ網をしぼり、寄せきりました。

 

順位戦

40代最初の対局に勝つことができました。

順位戦は4勝3敗となって年内は終了。

昇降級には関係のない星ですが、来期に向けてまずは勝ち越しを目指して年明けの3戦も全力で臨みます。

 

年内の対局はあと1~2局。いい形で年越しといきたいものです。

 

 

それではまた