将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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佐藤(紳)七段戦

振り駒で先手になり、相掛かりへ。激しい展開になりました。

 

詰めろ逃れの詰めろで制勝

先手玉は△6九金▲4八玉△5七馬までの詰めろ。

後手玉に詰みはありません。

しかしこの状況を打破する一手がありました。

 

 

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(青字は実戦の手、先手▲が私です。)

ここで▲4五桂が気持ちのいい桂跳ね。△6九金▲4八玉△5七馬に▲3七玉と逃げる余地を作って詰めろを回避しつつ、▲5三桂成以下の詰めろになっています。

 

実戦は△3三歩と飛車取りで詰めろを受けてきましたが、▲7二とが決め手に。

△3四歩は▲6一と、と取って、先手玉は詰まず後手玉は必至です。

 

実戦は△2五桂と詰めろをかけてきましたが、▲5三桂成から長手数の即詰みに討ち取りました。

 

▲4五桂は気持ちのいい詰めろ逃れの詰めろですが、詰む詰まないが絡むだけに一歩間違えれば負けになる怖い手でもあります。

直前に夕食休憩含み1時間近くジックリ考えて、決断。いい手が指せました。

もっと読みを磨いて

プロの対局では、読みの精度と速度が要求されます。

▲4五桂以下で詰みまわりの精度と速度がもう一息の部分がありました。

そこをもっと磨くことが、いまの自分には課題です。

 

とはいえ、先月完敗を喫した佐藤七段に勝てたことは素直に嬉しいです。

勢いをつけて勝負の11月に入っていけそうです。

 

 

それではまた