将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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脇八段戦

先手で力戦模様の相居飛車戦に。前例の少ない展開で非常に難解でした。

迎えた図での一手で手応えを感じました。

先手▲が私です。

 

 

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ここで▲2五飛が好感触の一着。飛車交換は後手の一段玉が祟りますし、△2五同飛は▲同桂が銀取りで絶好です。

実戦は△8四飛▲6六角△7四飛▲7五飛でやはり飛車交換になり、陣形の差でリードを奪いました。

その差を生かして手番を握って攻め続けて、制勝しました。

 

駒組み段階で4九金の移動を保留して安易に3八金と上がらず(金開きにせず)、金を5九に寄せたのが結果的に生きました。もし3八金型だと△2九飛が△4九銀をみて厳しい打ち込みですが、この陣形なら△2九飛がなんでもありません。

 

2017年緒戦、いい内容でスタートをきれました。

金のポジション取りという、細かい気配りが勝因につながりました。

今年は「丁寧な指し手」が課題の1つです。この金の配置はそれが実践できました。

その目標を忘れずに、また次に向かっていきます。

 

 

それではまた