将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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阿部(健)七段戦

振り駒で後手になり、角換わりから急戦を受ける展開に。

 

終盤戦。タダ捨てが飛び交う華々しい応酬を経て迎えた図。後手△が私です。

先手玉は金か銀が無いと詰まない格好です。

そこで中空の5六桂を頼りに攻防の手段をひねり出しました。

 

 

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ここから△4八角▲5八玉△4七と▲同玉△3七角成と、3七のと金と馬を入れ替えました。

以下▲5六玉に△2五玉で、3七を馬にすることで▲2六金を防ぎ、自玉を安全にすることに成功。

最後は自玉が1八まで逃げ込んで制勝しました。

 

本局は不動駒が18枚!不動駒が少ない将棋ほど名局とされますし、手数も88手と短手数でしたが、随所に難解かつ面白い変化が潜んでおり、濃縮された一局でした。

詰む詰まないの変化が多く読み疲れましたが、制することができて充実感もあります。

 

11月をいい結果で終えられて、大きな勝負が続く12月にいい流れで入れそうです。

 

 

それではまた