将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

遠山プロの対局やお知らせ、将棋界について

2016年

2016年も残りあとわずか。簡単に振り返ります。

 

対局面では2016年全体で勝ち越し。久しぶりのことで素直に嬉しいです。2016年は全局を居飛車で通した中で成績が残せており、勉強の成果が出てきつつあるのはいい傾向です。

例年、年明けの成績がいまいちなので、年末年始にのんびりしすぎず勢いを保ち、年度での勝率6割超えを目指します。

 

バイル編集長兼プロデューサーという面では、いままでにないほど外部の方と一緒に仕事をして、新しい接点も多く生まれました。

昨年末に

将棋連盟のIT、自分自身というくくりでは力は出せていると思いますが、世間から見ればその力は決して大きくはありません。より力を強くするためにも、もっといい形で外の力をお借りしていきたいです。来年はそこに重点を置いていきたいと考えています。

 と書いたことがまさに形になりました。

 

内外の素晴らしい方たちと一緒に仕事をすることが出来て、個人的には充実していました。

一方で外の力を借りることに将棋界全体が賛成ではないことも感じています。こればかりは結果を残さないと仕方がないことでもあります。

そういう意味でも、来年はWebやモバイルや動画といったものをより活用して、将棋をいい形でアピールしていく一年にしていかなくては、そういう思いを強く持っています。

 

2016年後半は将棋連盟が盤外で世間をお騒がせし、ファンやスポンサーに多大なる心配とご迷惑をおかけしました。一つ一つに誠実を尽くして信頼回復を図ると共に、ファンやスポンサーに喜んでいただくことを増やすのが、将棋連盟の出来る精一杯のことです。名局、名勝負を、いい形で皆さんにお届けして喜んでもらいたいです。私もそのために全力を尽くします。

 

2年前の年末にも書きましたが、将棋界を変える存在でいるためにも精進あるのみです。それを支えてくれる家族や応援いただいている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

2017年も応援のほど、宜しくお願い致します。

 

 

それではまた