将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

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増田康四段戦

後手で横歩取りに誘導し、実戦例もあって研究していた形に進みました。

前例を離れたところであまり見たことがない強襲があることに気が付きました。ちょっと無理気味かと思って見送ったら、今度は相手がギリギリの仕掛けを敢行してきました。

 

相手の仕掛けに乗じてこちらが攻めているのが図。後手△が私です。

 

 

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ここで△5六金がまずい手でした。ここはなにはともあれ△7五歩と飛を活用するべきで、それなら難しい戦いが続いていました。

飛の働きがないまま大決戦になってはいけません。本譜はこの飛が攻めにも守りにも中途半端なまま祟り、押し切られてしまいました。

 

正解を指せなかったとともに、踏み込みが悪かったことも反省点です。増田四段は最年少棋士(16歳)ということもあって踏み込みが良く、感想戦で示される手も思い切りのいい手が多く、見習わないといけません。

 

今月はもう一局順位戦もありますし、他の対局もあります。

切り替えてまた頑張ります。

 

 

それではまた